大同工業、トピー工業子会社リンテックスの農業機械用ホイール事業を譲受へ

2025年9月29日 07:47

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■長期経営ビジョン「MUGENDAI SMILE 2035」に基づく戦略的決定

 大同工業<6373>(東証スタンダード)は9月26日、トピー工業<7231>(東証プライム)の連結子会社であるリンテックスの農業機械用ホイール事業を譲受することを発表した。同社は自転車用チェーンの国産化を起点にモビリティ分野や産業機械分野で動力伝動・搬送関連製品を展開しており、農業機械用ホイールは1950年代から製造してきた。今回の事業譲受は、長期経営ビジョン「DID MUGENDAI SMILE VISION 2035」で掲げる水平統合型M&A戦略の一環と位置付けられている。

 譲受対象はリンテックスが保有する農業機械用ホイール事業に関わる営業権、人的資産、工場の設備などであり、同社はこれにより塗装工程を含めた一貫生産体制を整備する。さらに、生産工程の移管や集約を通じて効率化を図り、競争力強化につなげる考えである。なお、譲受対象事業の直近年度売上高は大同工業の連結売上高の1%未満にとどまる。譲受価額や決済方法については守秘義務により非開示とされた。

 契約締結日は9月25日で、事業譲受日は2026年3月31日を予定している。同件の業績への影響は軽微と見込まれるが、必要に応じて追加開示を行うとしている。大同工業は今回の譲受を通じ、農業機械分野での事業基盤を強化し、経営ビジョンに沿った持続的成長の実現を目指す方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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