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東証にも採用されたebisumart ECプラットフォーム展開のインターファクトリーとどう付き合うか
私がインターファクトリー(4057、東証グロース市場)に初めて関心を持ったのは、上場する数年前の出来事だった。東京証券取引所がインターファクトリーのクラウド型ECプラットフォームを採用したと知ったのがキッカケだった。具体的には法人企業・個人投資家向けに「株価情報」「歩み値」などのデータをダウンロード販売が出来るサイトの導入だった。
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インターファクトリーは、EC事業者向けにクラウド型ECプラットフォーム「ebisumart(エビスマート)」を提供している。前記の事実を知った時、「上場(2020年8月)も近いな」と感じ取材を申し込んだ。当時で提携先企業数は600社余りだった。
創業者社長の蕪木登氏に話を聞く機会を得た。まずは東証が採用の一件を聞いた。その時点でなにか含むものがあったのか「大手企業と分け隔てのないプロダクトの良し悪しで判断された結果、という評価を頂いている」と、スルリかわされた。
そして蕪木氏は問わず語りにこうも口にした。「手芸サイトを展開している企業でした。それまで利用していたASP(プロバイダー)では、メルマガ送信後の瞬間的なアクセスが出来なくなった。そこでエビスマートに乗り換えて頂いたんですが・・・うちのサービスでもスタート直後に不具合が発生しお叱りを受けた。しかし誠心誠意対応をした結果、いまでも大切なお客さんとして付き合って頂いている」。取材慣れしている御仁だ、直感した。
2003年設立のインターファクトリーが、上場したのは2020年8月。公開価格960円に対して初値:5080円で生まれた。上場後も初値が言わせたのだろう、蕪木氏はこう言い続けてきた。「エビスマートのデファクトスタンダード化を成していくことが、今後の展開を広げる上で最も重要と考えている」。
上場後も動向に注目している。
前5月期までの収益動向は、こんな具合だ。22年5月期5.2%増収、82.5%営業減益。23年5月期8.9%増収、46.4%営業増益。24年5月期4.3%増収3400万円の営業損失。営業赤字には「おいおい」と思った。が決算資料を確認すると「リアルとECデータの統合・活用を可能にするためプラットフォームの開発及びサービスの構築中」とあった。
そして今5月期は期初の「16.4%増収、営業利益1億円」計画を第3四半期時点で、「9.1%増収(28億3200万円)、1億8000万円」に修正。時価は500円台半ば。年初の安値:413円から4月の610円まで買い戻され後の揉み合い。昨年8月の386円から買い直される基調にはある・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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