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「雪に強い」とされる時間貸し駐車場:日本システムバンクの事業の枠組み
日本システムバンク(5530、名証メイン市場)。時間貸し駐車場の直営・管理受託を全国展開している。伴ってカーシェアも。四季報の流し読みで、特色欄の「雪に強み」に惹かれ覗いて見ることにした。
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「雪に強み」というのは積雪時に運営駐車場での巧みな?除雪作業を指すのだろうが、問い合わせにIR担当者は「他社と比較し降雪地帯の北海道・東北・北陸地方での運営実績が豊富であり、また管理実績を踏まえた除雪などの緊急対応の早さが評価されていると認識している」とした。
システムバンクが運営する時間貸し駐車場には、二通りある。駐車者場オーナーが「自分で運営する」ケースと、システムバンクへの「お任せ経営」。後者が主力だがシステムバンクでは「オーナーには固定賃料という安定収入が入る」「人件費不要」「クレーム対応不要」「初期投資・ランニング投資不要」etc指折り数え、「リターンは一概には言えないと思うが、リスクを取らずに毎月の安定収入が可能」とした。
2023年4月の上場だが、以降の収益動向は23年6月期の「1.7%増収、21.4%営業増益」にはじまり前24年6月期は「10.6%増収、27.7%営業増益、1円増配64円配」。が今期は「0.4%減収(75億8700万円)、29.6%営業減益(3億8600万円)」計画。その要因は「人件費」負担増、「フラップレス化投資」負担とされる。
免許証を返納してはや5年。フラップレス化投資に、時間貸し駐車場とは無縁になった身としては、即座にはピンとこなかった。
車を時間貸し駐車場に止める際、かつてはロック板に車輪を乗せロック板を跨ぎきる形で止めた。その瞬間「駐車時間がカウントされる」仕組みだった。が思わぬ事故(車にキズ、駐車時間のカウント不具合)が増え、フラップレスが潮流になった。
車が車室の停車位置に入った瞬間、地面に埋め込まれているセンサーが感知し料金の課金が開始される。運営受託では、オーナー側の負担はゼロ。いまや着実な課金を得るために不可欠な投資とされる。先々を見据えた先行投資。
一昨年4月14日に上場。公開公募価格:1880円に対し初値は10%弱下値の1700円で生まれた。初値のPER:9.89倍/PBR:1.09倍。安産で生まれた感を覚える。年初来高値1700円(2月17日)は初値と同じ。トランプ関税に揺らいだ相場の中で4月7日に1460円まで水準を下げ戻り過程の時価(1600円台終盤)の予想税引き後配当利回り3%強水準・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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