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シナネンホールディングス、大幅増益で黒字転換、増配も発表し来期も増益見込む、株価は上値トライ
シナネンホールディングス<8132>(東証プライム)は5月14日に25年3月期連結業績を発表した。前回予想(3月31日付で売上高を下方修正、各利益を上方修正)を上回る大幅増益(営業利益と当期純利益は黒字転換)で着地した。電力事業や石油事業の収益改善が牽引した。そして期末配当を増額した。26年3月期は増収、営業・経常増益予想としている。主力のLPガス・石油事業の強化や、非エネルギー事業の収益拡大を見込んでいる。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は4月の高値圏から一旦反落したが、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。
■25年3月期大幅増益で配当増額、26年3月期営業・経常増益予想
25年3月期連結業績は売上高が前期比8.9%減の3171億18百万円、営業利益が40億09百万円(前期は7億11百万円の損失)、経常利益が48倍の44億83百万円、親会社株主帰属当期純利益が31億53百万円(同10億39百万円の損失)だった。配当は5月14日付で期末15円上方修正して、前期比15円増配の90円(期末一括)とした。配当性向は31.0%となる。
前回予想(3月31日付で売上高を下方修正、各利益を上方修正、売上高3148億円、営業利益36億円、経常利益43億円、親会社株主帰属当期純利益30億円)を上回る大幅増益(営業利益と当期純利益は黒字転換)で着地した。電力事業や石油事業の収益改善が牽引した。なお特別損失に子会社株式売却損5億90百万円を計上した。
エネルギー卸・小売周辺事業(BtoC事業)は売上高(外部顧客への売上高)が0.4%増の753億35百万円、営業利益(全社費用等調整前)が23.3%増の10億19百万円だった。売上面は電力事業の販売数量が減少したが、主力のLPガス・灯油の販売単価が高値で推移したことが寄与した。利益面は運送費や人件費が増加したが、電力事業の収益改善が牽引した。
エネルギーソリューション事業(BtoB事業)は売上高が12.7%減の2204億27百万円、営業利益が20億71百万円(前期は25億69百万円の損失)だった。売上面は電力事業における市場連動型プランへの移行に伴って販売数量が減少したため減収だが、利益面は市場連動型プランへの移行および管理体制見直しによって電力事業の収益性が大幅に改善した。
非エネルギー事業は、売上高が主にシェアサイクル事業と建物維持管理事業の好調により3.2%増の211億45百万円と増収だが、営業利益が販管費の増加等により24.2%減の6億77百万円と減益だった。シナネンサイクルの自転車事業は雨天や猛暑といった天候要因で減収減益だった。シナネンモビリティPLUSのシェアサイクル「ダイチャリ」事業は拠点開発や設置自転車台数増加により増収だが、バッテリー交換に伴う販管費増加で減益だった。シナネンエコワークの環境・リサイクル事業は建設系廃木材の搬入量減少や製品運送費用の増加等で減収減益だった。シナネンゼオミックの抗菌事業は北米向けの好調で増収だが、原材料価格高騰の影響で減益だった。ミノスのITシステム事業はLPガス基幹行システムが安定的に貢献して増収だが、販管費増加等により減益だった。シナネンアクシアの建物維持管理事業はエリア拡大等の効果で増収増益だった。
26年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比15.8%増の3673億円、営業利益が9.7%増の44億円、経常利益が9.3%増の49億円、親会社株主帰属当期純利益が4.9%減の30億円としている。配当予想は前期と同額の90円(期末一括)としている。予想配当性向は32.6%となる。
26年3月期は増収、営業・経常増益予想としている。前期のスポット取引の反動減があるものの、主力のLPガス・石油事業の強化や、非エネルギー事業の収益拡大を見込んでいる。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
■株価は上値試す
株価は4月の高値圏から一旦反落したが、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。5月14日の終値は6160円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS275円77銭で算出)は約22倍、今期予想配当利回り(会社予想の90円で算出)は約1.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS5075円05銭で算出)は約1.2倍、そして時価総額は約736億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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