21日の中国本土市場概況:上海総合1.3%安で3日続落、ハイテク株に売り

2025年3月21日 16:45

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記事提供元:フィスコ

*16:45JST 21日の中国本土市場概況:上海総合1.3%安で3日続落、ハイテク株に売り
21日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比44.12ポイント(1.29%)安の3364.83ポイントと3日続落した。


前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。中国の若年失業率が悪化していることや、「トランプ関税」に端を発した貿易戦争のエスカレートが不安視されている。指数は朝方、プラス圏に浮上する場面がみられたものの、上昇の勢いは続かず、下げ幅を徐々に広げた。ほぼ全業種が売られている。(亜州リサーチ編集部)


ハイテク株に売りが先行。ネットワーク可視化ソリューションの恒為科技(603496/SH)が9.4%安、精密金属加工の昆山科森科技(603626/SH)が8.1%安、透明導電膜(ITO膜)ガラスメーカーの凱盛科技(600552/SH)が7.8%安、リニア駆動制御システムの浙江捷昌線性駆動科技(603583/SH)が6.3%安、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が5.2%安で引けた。


医薬株も安い。昭衍新薬(603127/SH)が7.6%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が3.8%、薬明康徳(603259/SH)が3.7%、浙江医薬(600216/SH)が3.2%、山東魯抗医薬(600789/SH)が2.4%、人福医薬集団(600079/SH)が2.2%ずつ下落した。


消費関連株もさえない。スーパーの永輝超市(601933/SH)が4.7%安、自動車の長城汽車(601633/SH)が4.3%安、家電の四川長虹電器(600839/SH)が4.0%安、化粧品の上海家化聯合(600315/SH)が3.1%安、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が1.9%安、エナジー飲料の東鵬飲料(605499/SH)が1.5%安、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が1.4%安で取引を終えた。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.52ポイント(0.55%)安の274.06ポイント、深センB株指数が6.32ポイント(0.51%)安の1230.89ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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