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1月の百貨店・SC売上、好調続く 初売りやインバウンド需要が好調
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日本百貨店協会と日本ショッピングセンター協会が1月度の売上高を発表。気温の低下により冬物商品が動いたことに加えて、今年は1月から始まった春節でインバウンド需要も好調だったことから、どちらも売上が伸びたことが分かった。
【前月は】百貨店とSCの12月売上、前年上回る 年末商戦が好調
■百貨店は3カ月連続で前年上回る
25日、日本百貨店協会が1月度の全国百貨店売上高概況を発表した。売上高は前年同月比(店舗数調整後)5.2%増の4,805億8,732万円となり、3カ月連続で前年同月を上回った。
1月下旬から始まった中国の春節を中心としたインバウンド需要が引き続き好調だったのに加えて、福袋などの初売りが盛況。2月のバレンタインデーに向けた各種の展開も順調な滑り出しだった。
■地域別では札幌と大阪が2桁割合の増加
大都市では、10都市中8都市で前年同月を上回った。その中では札幌(前年同月比:22.1%増、以下同じ)、名古屋(6.6%増)、京都(12.2%増)、大阪(8.9%増)、福岡(7.3%増)でプラス幅が大きめ。反対に仙台(0.3%減)、広島(2.7%減)の2都市で前年同月を下回っている。
都市以外の地区別では7地区中6地区で前年同月を下回った。その中では四国(5.6%減)でマイナス幅が大きめ。反対に中部(9.5%増)のみ前年同月を上回った。
商品別で好調だった商品は婦人服・洋品(8.8%増)、身の回り品(7.0%増)、化粧品(7.5%増)、美術・宝飾・貴金属(16.0%増)、家電(24.9%増)など。反対に不振だった商品はその他雑貨(7.6%減)、家具(15.2%減)、総菜(2.5%減)、食堂・喫茶(4.2%減)など。
■ショッピングセンターも初売り好調で前年同月比プラス続く
同日、日本ショッピングセンター協会が1月度SC販売統査報告を発表した。売上高は前年同月比4.9%増の6,892億2,230万4,000円となり、35カ月連続で前年同月を上回った。
12月から気温の低下が続いたことで、アウターを中心とした冬物衣料や雑貨の売上が好調。インバウンド客や国内旅行客の増加により、都市部のショッピングセンターの売上が伸長した。また初売りでは食料品をメインにした福袋が人気だったという。
■札幌、京都、大阪、福岡が2桁割合の増加
売上のうち、テナントは前年同月比5.1%増の5,301億3,950万2,000円で、全体同様に34カ月連続で前年同月を上回った。キーテナントは同4.2%増の1,590億8,280万2,000円となり、3カ月連続で前年同月を上回っている。
大都市は14都市中13都市で前年同月を上回った。その中では札幌市(前年同月比:10.2%増、以下同じ)、京都市(14.3%増)、大阪市(10.5%増)、福岡市(10.0%増)で2桁割合のプラス。反対にさいたま市(0.5%減)のみ前年同月を下回った。
その他の地区は、全て前年同月を上回っている。その中では中部(6.6%増)、北陸(16.9%増)、九州・沖縄(5.0%増)でプラス幅が大きめだった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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