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2月の百貨店売上は前年割れ、SCは36カ月連続で前年上回る
日本百貨店協会と日本ショッピングセンター協会が2月度の売上高を発表。百貨店が悪天候により前年割れとなった一方、冬物セールなどが好調だったショッピングセンターは好調な売上を示したことが分かった。
【前月は】1月の百貨店・SC売上、好調続く 初売りやインバウンド需要が好調
■悪天候により百貨店売上は4カ月ぶりに前年下回る
25日、日本百貨店協会が2月度の全国百貨店売上高概況を発表した。売上高は前年同月比(店舗数調整後)1.5%減の4,254億4,801万4,000円となり、4カ月ぶりに前年同月を下回った。
インバウンド需要は引き続き好調で、2月としては過去最高の売上となった。またバレンタイン商戦も好調に推移。一方で悪天候に降雪もあって春物商材の売れ行きが悪く、前年割れの要因となった。
■10都市中6都市で前年下回る
大都市では10都市中4都市で前年同月を上回った。その中では札幌(前年同月比:6.1%増、以下同じ)で伸び幅が大きめ。反対に前年同月を下回った6都市の中では仙台(4.9%減)、広島(7.9%減)でマイナス幅が大きめだった。
都市以外の地区は全て前年同月を下回り、特に中部(13.6%減)、中国(9.6減)、九州(7.1%減)でマイナス幅が大きめだった。
商品別売上高もほとんどの分野で前年同月を下回った。その中でも、その他衣料品(7.8%減)、その他雑貨(8.7%減)、生鮮食品(6.7%減)、食堂・喫茶(6.1%減)でマイナス幅が大きめ。前年同月を上回った分野は、化粧品(9.3%増)、家電(11.1%増)、その他食料品(0.2%増)、サービス(0.5%増)、その他(8.9%増)の5つに留まった。
■ショッピングセンターは冬物セールが好調で前年同月比プラス続く
同日、日本ショッピングセンター協会が2月度SC販売統査報告を発表した。売上高は前年同月比1.2%増の5,411億5,258万6,000円となり、36カ月連続で前年同月を上回った。
2月の気温が低めに推移したことで、コートなどの衣料品、防寒アイテムなどの冬物セールが好調。一方で寒さにより来館者が伸び悩んだ店舗もあった。その他では卒業式などに向けた衣料品、新生活需要への家具や食器が好調だった。
■都市部は好調続くも地方は苦戦気味
売上のうち、テナントは前年同月比1.2%増の4,062億5,712万5,000円で、全体同様に36カ月連続で前年同月を上回った。キーテナントは同1.2%増の1,348億9,546万1,000円となり、4カ月連続で前年同月を上回っている。
大都市は14都市中8都市で前年同月を上回った。その中では札幌市(前年同月比:2.8%増、以下同じ)、東京区部(4.3%増)、川崎市(3.3%増)、大阪市(4.6%増)、福岡市(7.4%増)でプラス幅が大きめ。前年同月を下回った都市の中では神戸市(2.2%減)でマイナス幅が大きめだった。
その他の地域では9地域中6地域で前年同月を下回った。その中では北海道(2.9%減)、東北(2.7%減)、北陸(4.5%減)、四国(2.5%減)でマイナス幅が大きめ。反対に関東(1.1%増)、中部(2.3%増)、九州・沖縄(0.6%増)の3地域で前年同月を上回った。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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