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3日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安で続落、銀行株が下げ主導
*16:51JST 3日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安で続落、銀行株が下げ主導
3日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比8.06ポイント(0.29%)安の2802.98ポイントと続落した。2月6日以来、約7カ月ぶりの安値水準を切り下げている。
前日の軟調地合いを継ぐ流れ。中国の景気懸念や、中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収が引き続き重しとなった。人民銀が3日に実施したリバースレポを通じた資金供給は12億人民元にとどまり、満期分との差し引きで4713億人民元の資金を吸収。人民銀は前日も資金吸収している。ただ、下値は限定的。指数はこのところの下げが大きかっただけに、自律反発狙いの買いも散見される。また、政府は今年のGDP成長目標「5.0%前後」を達成させるため、財政出動など一段の支援策を打ち出すとの見方も一部に広がった。(亜州リサーチ編集部)
銀行株が下げを主導。中国農業銀行(601288/SH)が4.5%安、中国工商銀行(601398/SH)が3.0%安、中国銀行(601988/SH)が2.9%安、交通銀行(601328/SH)が2.6%安、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が2.3%安で引けた。住宅ローン金利の引き下げ観測が流れる中、収益縮小が警戒されている。
エネルギー株も安い。中国石油化工(600028/SH)が4.3%、中国石油天然気(601857/SH)が3.3%、中国中煤能源(601898/SH)が3.1%、中国神華能源(601088/SH)が2.2%、中国海洋石油(600938/SH)が2.0%ずつ下落した。公益株、産金株、保険株なども売られている。
半面、消費関連株は高い。自動車の安徽江淮汽車集団(600418/SH)が5.6%、家電の海爾智家(600690/SH)が3.1%、乳製品の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が2.6%、家具の欧派家居(603833/SH)が2.0%、酒造の山西杏花村フェン酒(600809/SH)と食品の桃李麺包(603866/SH)がそろって1.3%ずつ上昇した。一部メディアが先ごろ、「既存の住宅ローンを低金利融資に借り換えできるようにすることを検討しているもよう」と伝える中、消費余力が高まると期待されている。不動産株、医薬株、ハイテク株、インフラ関連株も買われた。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.32ポイント(0.14%)安の233.25ポイント、深センB株指数が2.19ポイント(0.20%)高の1075.31ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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