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ケンコーマヨネーズは25年3月期通期業績・配当予想を上方修正、さらに再上振れの可能性
(決算速報) ケンコーマヨネーズ<2915>(東証プライム)は8月5日の取引時間終了後に25年3月期第1四半期連結業績を発表した。供給体制回復によるタマゴ加工品の売上回復、価格改定、原材料価格低減などにより大幅増益だった。そして通期の業績予想および配当予想を大幅に上方修正した。さらに再上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化の影響で戻り高値圏から反落の形となったが、1倍割れの低PBRなども支援材料であり、好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。
■25年3月期1Q大幅増益、通期業績・配当予想を上方修正
25年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比7.5%増の230億02百万円、営業利益が8.7倍の17億35百万円、経常利益が7.3倍の17億95百万円、親会社株主帰属四半期純利益が8.6倍の12億27百万円だった。供給体制回復によるタマゴ加工品の売上回復、価格改定、原材料価格低減などにより大幅増益だった。
調味料・加工食品事業は売上高が9.0%増の181億97百万円、セグメント利益(調整前営業利益)が14億40百万円(前年同期は22百万円の損失)だった。サラダ・総菜類は価格改定効果に加え、小容量サイズや素材系商品が伸長した。タマゴ加工品は高病原性鳥インフルエンザ感染拡大に伴う供給制限がなくなり、売上回復した。マヨネーズ・ドレッシング類は価格改定効果に加え、量販店向けマヨネーズが増加した。
総菜関連事業等は売上高が2.5%増の45億85百万円、利益が9.5%増の2億43百万円だった。価格改定効果に加え、高単価品の開発・販売、販売カテゴリーの拡大などが寄与した。
通期連結業績予想は8月5日付で上方修正し、売上高が24年3月期比3.7%増の920億円、営業利益が52.6%増の45億円、経常利益が50.0%増の46億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が16.4%増の31億85百万円としている。配当予想も8月5日付で上方修正(第2四半期末2円、期末2円、合計4円上方修正)し、24年3月期比8円増配の38円(第2四半期末19円、期末19円)とした。連続増配で予想配当性向は19.2%となる。
前回予想(5月13日付公表値)に対して、売上高を20億円、営業利益を13億円、経常利益を13億50百万円、親会社株主帰属当期純利益を9億25百万円、それぞれ上方修正した。売上高が期初計画を上回り、利益面では生産効率改善等により収益改善が想定以上に進んでいることも寄与する見込みだ。修正後の通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高25%、営業利益39%、経常利益39%、親会社株主帰属当期純利益39%と高水準である。通期予想は再上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
■株価は上値試す
株価は地合い悪化の影響で戻り高値圏から反落の形となったが、1倍割れの低PBRなども支援材料であり、好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。8月5日の終値は1875円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS197円82銭で算出)は約9倍、今期予想配当利回り(会社予想の38円で算出)は約2.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS2439円95銭で算出)は約0.8倍、時価総額は約309億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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