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31日の香港市場概況:ハンセン2.0%高で反発、消費関連に買い
*18:00JST 31日の香港市場概況:ハンセン2.0%高で反発、消費関連に買い
31日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比341.69ポイント(2.01%)高の17344.60ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も120.47ポイント(2.01%)高の6107.16ポイントと反発した。売買代金は1188億6670万香港ドルに拡大している(30日は899億7590万香港ドル)。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。前日のハンセン指数は大きく下げ、約3カ月ぶりの安値水準を切り下げた。対米ドルの人民元高が進んでいることを好感したほか、中国の経済対策も改めて材料視されている。30日に開かれた中央政治局会議は新味に欠けるとの見方が多かったものの、これから効果が徐々に表れると期待された。会議では、積極的な財政政策と穏健な金融政策を着実に実施し、消費主導で内需を拡大させるなどの方針が決定されている。
一方、寄り付き直後に国家統計局などが発表した製造業購買担当者景気指数(PMI)は、6月の49.5から7月の49.4にやや低下した。景況判断の境目50を3カ月連続で割り込んでいる。非製造業PMIも低下した。景気懸念がくすぶる半面、当局が景気テコ入れ策を強めるとの思惑も広がっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が9.7%高、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が7.4%高、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が6.0%高と上げが目立った。薬明康徳新薬開発については、通期業績の強気見通しが引き続き手がかりになっている。信義光能は本日引け後、2024年6月中間期決算を報告する予定。同社は先ごろ、中間決算の35〜45%増益見通しを示している。
セクター別では、消費関連が高い。ファストフードチェーンの九毛九国際HD(9922/HK)が8.2%、免税店運営の中国旅遊集団中免(1880/HK)が5.8%、酒造の華潤ビールHD(291/HK)が4.7%、家電メーカー中国大手の海爾智家(6690/HK)が3.6%、スポーツシューズ・ウエア中国大手の特歩国際HD(1368/HK)が3.5%ずつ上昇した。
自動車セクターもしっかり。蔚来集団(9866/HK)と浙江零ホウ科技(9863/HK)がそろって5.3%高、理想汽車(2015/HK)が4.2%高、広州汽車集団(2238/HK)が2.9%高で引けた。
中国証券セクターも物色される。中国国際金融(3908/HK)が8.6%高、中信証券(6030/HK)が7.3%高、国聯証券(1456/HK)が5.7%高、広発証券(1776/HK)が4.7%高と値を上げた。
本土市場も反発。主要指標の上海総合指数は、前日比2.06%高の2938.75ポイントで取引を終了した。消費関連株が高い。不動産株、ハイテク株、資源株、医薬株、インフラ関連株、証券株、運輸株なども買われた。半面、銀行株は安い。通信株、公益株も売られた
亜州リサーチ(株)《CS》
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