今日の為替市場ポイント:米長期金利低下や為替介入に対する警戒で円売り抑制も

2024年7月12日 08:26

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記事提供元:フィスコ

*08:26JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利低下や為替介入に対する警戒で円売り抑制も
11日のドル・円は、東京市場では161円48銭から161円76銭まで反発。欧米市場では161円62銭まで買われた後、157円44銭まで反落し、158円87銭で取引終了。本日12日のドル・円は主に159円を挟んだ水準で推移か。米長期金利の低下や為替介入に対する警戒でリスク選好的な円売りは抑制される可能性がある。

米労働省が7月11日発表した6月消費者物価指数(CPI)は、前月比-0.1%、前年比+3.0%、同コアCPIは前年比+3.3%にとどまった。家賃の伸びが鈍化したことなどが影響したようだ。米金融当局による利下げを妨げるものが除去されつつあるため、9月利下げの可能性が高まった。インフレ緩和が確認されたことから、今後は賃金動向に対する関心が高まりそうだ。段階的なインフレ緩和によって米国経済の軟着陸への期待は持続しており、米長期金利は弱含みとなり、この影響で米国株式は当面底堅い動きを保つ可能性がある。《CS》

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