日経平均は151円高でスタート、太陽誘電や三菱重などが上昇

2024年7月3日 09:26

印刷

記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;40225.83;+151.14TOPIX;2860.99;+4.37


[寄り付き概況]

 3日の日経平均は151.14円高の40225.83円と4日続伸して取引を開始した。前日2日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は162.33ドル高の39331.85、ナスダック指数は149.46ポイント高の18028.76で取引を終了した。週末に6月雇用統計の発表を控え様子見姿勢が広がる中、足元で上昇していた株に利益確定の売りが先行し寄り付きは下落した。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がインフレが再び鈍化傾向にあると指摘したことで長期金利が低下し、相場を支援したほか、アマゾンやアップルなど主要ハイテク株が買われ相場を支えた。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、外為市場で1ドル=161円40銭台と、円相場が円安・ドル高水準で安定して推移していることも東京市場で安心感となった。さらに、昨日の日経平均が約3カ月ぶりに節目の4万円を回復して取引を終えたことから、相場は上昇基調にあるとの見方もあった。一方、日経平均は昨日までの3日続伸で700円を超す上げとなったことから、目先的な利益確定売りが出やすかった。また、今週は、米株式市場が3日が短縮取引、4日は休場になることに加え、週末に予定されている6月の米雇用統計発表まで、米国で複数の雇用・労働関連指標が発表されることから、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。

 セクター別では、証券商品先物、機械、その他金融業、ガラス土石製品、化学などが値上がり率上位、石油石炭製品、鉱業、卸売業、パルプ・紙、保険業、などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、太陽誘電<6976>、村田製<6981>、三菱重<7011>、IHI<7013>、川崎重<7012>、TDK<6762>、スクリーンHD<7735>、ディスコ<6146>、ファーストリテ<9983>、三菱電<6503>、信越化<4063>、ルネサス<6723>、東エレク<8035>などが上昇。他方、スズキ<7269>、INPEX<1605>、メルカリ<4385>、パナHD<6752>、日立<6501>、三井物<8031>、川崎船<9107>、三菱商<8058>、商船三井<9104>、MS&AD<8725>、レーザーテック<6920>などが下落している。《CS》

関連記事