関連記事
日経平均は232円安でスタート、第一三共やINPEXなどが下落
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;39434.47;-232.60TOPIX;2792.73;-10.22
[寄り付き概況]
27日の日経平均は232.60円安の39434.47円と4日ぶり反落して取引を開始した。前日26日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は15.64ドル高の39127.80、ナスダック指数は87.50ポイント高の17805.16で取引を終了した。長期金利の上昇が重しとなり、寄り付きは下落。前日FRBの高官が相次いで利下げを急がない姿勢を示したことで利下げ期待が後退した。FRBが重視するPCE価格指数の発表を週末に控え慎重ムードが広がる中、人工知能(AI)をめぐる期待を背景にハイテク株が底堅く推移し、相場を支えた。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)は上昇したが、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が反落したことが東京市場の半導体関連株の重しとなった。また、外為市場で1ドル=160円50銭台と、昨日15時頃と比べ70銭ほど円安・ドル高が進んだことから、為替介入に対する警戒感が強まり、株式市場で買い手控え要因となった。一方、昨日の米株式市場で主要3指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、外為市場で円安・ドル高に振れたことが、輸出企業の収益押し上げ要因となるとの見方から株価下支え要因となった。さらに、昨日の日経平均が5月以降の保合い圏を上放れたことから、相場は上昇基調に入ったとの見方もあったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は6月16-22日に国内株を2週ぶりに売り越した。売越額は855億円だった。今日は、豆蔵デジタルホールディングス<202A>が東証グロースに上場した。
セクター別では、ゴム製品、鉱業、食料品、医薬品、サービス業などが値下がり率上位、海運業、銀行業、倉庫運輸関連、保険業、非鉄金属などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、第一三共<4568>、INPEX<1605>、JT<2914>、ダイキン<6367>、アサヒ<2502>、キヤノン<7751>、ブリヂストン<5108>、リクルートHD<6098>、TOWA<6315>、ファーストリテ<9983>、村田製<6981>、オリックス<8591>、パンパシHD<7532>、小林製薬<4967>などが下落。他方、東京海上<8766>、三井住友<8316>、日立<6501>、郵船<9101>、ソニーG<6758>、三菱UFJ<8306>、カゴメ<2811>、ソフトバンクG<9984>、みずほ<8411>、信越化<4063>などが上昇している。《CS》
スポンサードリンク