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5日の中国本土市場概況:上海総合0.8%安で反落、資源株に売り
*16:51JST 5日の中国本土市場概況:上海総合0.8%安で反落、資源株に売り
5日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比25.80ポイント(0.83%)安の3065.40ポイントと反落した。4月25日以来の安値を切り下げている。
資源相場の軟調が重しとなる流れ。昨夜のWTI原油先物は1.3%安と5日続落し、約4カ月ぶりの安値を一時付けた。5日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、アルミや銅など主要産品が安く推移している。本土マネーの流出も警戒。本土メディアは5日「中国本土の個人による香港での保険加入が一段と増加している」と報じている。香港の高金利が着目されたほか、中国本土市場の低迷が背景にあるようだ。中国景況感の改善などで指数は下げ渋る場面がみられたものの、引けにかけて下げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、非鉄や石油など資源関連の下げが目立つ。洛陽モリブデン(603993/SH)が4.4%安、中国アルミ(601600/SH)が4.0%安、江西銅業(600362/SH)が2.6%安、中国海洋石油(600938/SH)が2.7%安、中国石油天然気(601857/SH)が2.2%安で引けた。
不動産株も安い。金地集団(600383/SH)が5.5%、華遠地産(600743/SH)が5.3%、京能置業(600791/SH)が3.5%、緑地HD(600606/SH)が3.3%ずつ下落した。シティグループの強気見通しなどで前日は急伸していたが、この日は売りにおされている。消費関連株、インフラ建設株、金融株、運輸株、医薬株なども売られている。
半面、半導体株はしっかり。IC設計の上海貝嶺(600171/SH)が6.3%、半導体デバイスの上海韋爾半導体(603501/SH)が3.2%、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が1.8%、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が1.4%ずつ上昇した。産業支援の動きが改めて材料視される。IC産業振興に向けた新たな国策ファンドが5月24日に発足。登録資本は3440億人民元(約7兆4000億円)に上り、国家集成電路産業投資基金(大基金)としては過去最大だ。公益株、軍事関連株も物色されている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.24ポイント(1.76%)安の236.27ポイント、深センB株指数が3.48ポイント(0.31%)安の1130.52ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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