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17日の米国市場ダイジェスト:NYダウは45ドル安、ハイテクが重し
*07:59JST 17日の米国市場ダイジェスト:NYダウは45ドル安、ハイテクが重し
■NY株式:NYダウは45ドル安、ハイテクが重し
米国株式市場は下落。ダウ平均は45.66ドル安の37,753.31ドル、ナスダックは181.88ポイント安の15,683.37で取引を終了した。
金利の低下に連れて買われ、寄り付き後、上昇。その後、半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)をはじめハイテクの売りに押され、相場は下落に転じた。ナスダックは終盤にかけて下げ幅を拡大。相場の重しとなり、ダウもプラス圏を維持できず下落で終了した。セクター別では、公益事業が上昇した一方で半導体・同製造装置が下落。
航空会社のユナイテッド(UAL)は第2四半期の利益見通しが予想を上回り、航空機メーカーボーイング(BA)による航空機納入遅延への懸念を払しょくし、上昇。同業のデルタ(DAL)やアメリカン(AAL)もそれぞれ連れ高となった。製薬会社のイーライ・リリー(LLY)は同社の肥満治療薬が治験により、睡眠時無呼吸症候群の症状改善にも有効であることが明らかになり、上昇。
半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)はオランダの同業ASMLホールディングス(ASML)が発表した四半期決算で新規受注が予想を下回ったため需要低迷を警戒し、売られた。金融サービス会社のUSバンコープ(USB)は利息収入見通し引き下げが嫌気され、下落。物流サービス会社のJBハント(JBHT)は第1四半期の決算で、高いコストが圧迫し1株利益が市場予想を下回り、下落した。保険会社のトラベラーズ(TRV)は第1四半期決算でコア1株利益が予想を下回り、下落。
カジノを運営するラスベガス・サンズ(LVS)は取引終了後に決算を発表。1株利益が予想を上回り時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米長期金利低下でドル反落
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は154円71銭から154円16銭へ下落し、154円40銭で引けた。米金利低下に伴うドル売りが優勢となった。連邦準備制度理事会(FRB)が公表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)では経済活動がわずかな拡大にとどまったことや好調な米20年債入札結果を受け金利が一段と低下するとドル売りが一段と強まった。日本当局の円安是正介入警戒感を受けて円売りも後退した。
ユーロ・ドルは1.0630ドルから1.0680ドルまで上昇し、1.0673ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が明確な回復の兆候が見られると発言し、ユーロ買いに拍車がかかった。ユーロ・円は、164円23銭へ下落後、164円81銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2470ドルまで上昇後、1.2424ドルまで下落。英国の消費者物価指数(CPI)が予想ほど鈍化せず年内の利下げ観測後退で底堅く推移した。ドル・スイスは0.9131フランへ上昇落後、0.9094フランまで下落した。
■NY原油:下落で82.69ドル、需給ひっ迫の思惑後退で一時82.55ドル
NY原油先物5月限は下落(NYMEX原油5月限終値:82.69 ↓2.67)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-2.67ドルの82.69ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは82.55ドル-85.51ドル。アジア市場で85.51ドルまで買われたが、需給ひっ迫の思惑は後退し、売りが優勢となった。米国市場の後半にかけて82.55ドルまで一段安となり、通常取引終了後の時間外取引では主に82ドル台後半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 35.23ドル +0.55ドル(+1.58%)
モルガン・スタンレー(MS) 90.08ドル +0.94ドル(+1.05%)
ゴールドマン・サックス(GS)403.91ドル +7.05ドル(+1.77%)
インテル(INTC) 35.68ドル -0.58ドル(-1.59%)
アップル(AAPL) 168.00ドル -1.38ドル(-0.81%)
アルファベット(GOOG) 156.88ドル +0.88ドル(+0.56%)
メタ(META) 494.17ドル -5.59ドル(-1.11%)
キャタピラー(CAT) 358.32ドル -1.56ドル(-0.43%)
アルコア(AA) 35.55ドル -0.54ドル(-1.49%)
ウォルマート(WMT) 59.65ドル -0.19ドル(-0.31%)《ST》
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