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ユーロ週間見通し:伸び悩みか、インフレ高止まりも日銀緩和に思惑
*14:16JST ユーロ週間見通し:伸び悩みか、インフレ高止まりも日銀緩和に思惑
■下げ渋り、ECBによる大幅利下げ観測は後退
今週のユーロ・ドルは下げ渋り。予想を上回る米インフレ指標を受けてリスク回避のユーロ売り・米ドル買いが優勢となったが、欧州中央銀行(ECB)による大幅利下げ観測は後退し、ユーロ売り・米ドル買いは縮小した。2月15日発表の1月米小売売上高は市場予想を下回ったこともユーロ売りの縮小につながった。取引レンジ:1.0695ドル-1.0806ドル。
「弱含みか、ECB金融政策を見極める展開
来週のユーロ・ドルは弱含みか。欧州中央銀行(ECB)理事会の政策金利引き下げに関する見解は分かれており、2月22日の理事会議事要旨内容を見極める展開となりそうだ。ただ、足元で発表された域内経済指標は低調な内容が目立ち、リスク選好的なユーロ買いがただちに強まる可能性は低いとみられる。
予想レンジ:1.0650ドル-1.0850
■強含み、日欧金利差縮小を想定したユーロ売りは縮小
今週のユーロ・円は強含み。2月15日発表された日本の10-12月期国内総生産(GDP)は市場予想に反してマイナス成長だったこと、欧州中央銀行(ECB)による大幅利下げ観測は後退し、日欧金利差縮小を想定していたユーロ売り・円買いは縮小。ドル・円相場が円安方向に振れたことも影響したようだ。取引レンジ:160円38銭-161円95銭。
■伸び悩みか、インフレ高止まりも日銀緩和に思惑
来週のユーロ・円は伸び悩みか。日本銀行はマイナス金利解除も緩和的な政策を維持する方針とみられ、日欧の金利差からユーロ高・円安に振れやすい展開となりそうだ。ただ、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーの利下げに関する見解が分かれるなか、域内経済の減速懸念でユーロ売りも出やすい。また、日本政府の円安けん制も意識されそうだ。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・22日:2月製造業PMI(1月:46.6)
・22日:2月サービス業PMI(1月:48.4)
予想レンジ:160円00銭-163円00銭《FA》
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