13日の中国本土市場概況:上海総合1.2%安で4日ぶり反落、消費関連に売り

2023年12月13日 17:14

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記事提供元:フィスコ

*17:14JST 13日の中国本土市場概況:上海総合1.2%安で4日ぶり反落、消費関連に売り
13日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比34.68ポイント(1.15%)安の2968.76ポイントと4日ぶりに反落した。

中国経済の先行き不安が投資家心理の重しとなる流れ。政策期待もやや後退している。翌年の経済政策方針を決める中国の重要会議「中央経済工作会議」は、2日間の日程で昨日閉幕。政府は来年、積極的な財政政策を強化し、穏健な金融政策の柔軟性を高める方針と伝わったが、アナリストの一部からは、大規模な景気刺激策は見込めないと落胆する声も聞かれている。指標発表も気がかり。今週15日、11月の重要経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が予定されている。足元では、景気鈍化を示唆する指標公表が多かっただけに、内容を見極めたいとするスタンスが高まった。指数は終盤に入り下げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)

業種別では、消費関連の下げが目立つ。チーズ生産の上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が4.4%安、食品の仏山市海天調味食品(603288/SH)と製パンの桃李面包(603866/SH)がそろって4.3%安、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が3.9%安、家電の海爾智家(600690/SH)が3.2%安、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)と自動車の長城汽車(601633/SH)がそろって2.9%安で引けた。

不動産株もさえない。金地集団(600383/SH)が3.5%、新城控股集団(601155/SH)が2.9%、保利発展控股集団(600048/SH)が2.1%、格力地産(600185/SH)が1.9%ずつ下落した。エネルギー株、金融株、素材株、インフラ関連株、ハイテク株なども売られている。

半面、医薬株の一角は高い。南京医薬(600713/SH)が7.0%、東魯抗医薬(600789/SH)が2.2%、河南太龍薬業(600222/SH)が1.9%、天士力医薬集団(600535/SH)が1.5%、津薬達仁堂集団(600329/SH)が1.0%ずつ上昇した。公益株や軍事関連株の一角も買われている。

外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.37ポイント(1.91%)安の224.99ポイント、深センB株指数が9.69ポイント(0.89%)安の1073.51ポイントで終了した。


亜州リサーチ(株)《NH》

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