7日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で4日続落、消費関連に売り

2023年12月7日 17:05

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記事提供元:フィスコ

*17:05JST 7日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で4日続落、消費関連に売り
7日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比2.73ポイント(0.09%)安の2966.21ポイントと小幅ながら4日続落した。10月24日以来の安値水準を切り下げている。


投資家のリスク回避スタンスが継続する流れ。中国経済の先行き不安が続いている。格付会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは6日、中国の信用格付け見通し引き下げに続き、石油関連など中国主要企業18社の格付け見通しも「安定的(ステーブル)」から「弱含み(ネガティブ)」に引き下げた。そのほか、地方政府傘下の投資会社(地方融資平台、LGFV)26社を格下げ方向で見直すと発表している。7日午前に公表された11月の中国貿易統計は強弱感の分かれる内容。人民元建て輸出はプラス成長を回復したものの、輸入は伸びが大幅に鈍化した。市場の一部からは、内需の弱さが指摘されている。ただ、当局の相場テコ入れ策に対する期待感などで、指数はプラス圏に浮上する場面もあった。中国財政部は6日、全国社会保障基金(公的年金)の国内投資ルールを見直す方針を発表。報道によれば、株式投資比率の上限が引き上げられる可能性もある。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、消費関連の下げが目立つ。スーパーの三江購物(601116/SH)が3.2%安、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が1.9%安、化粧品の上海家化聯合(600315/SH)が1.6%安、自動車の広州汽車集団(601238/SH)が1.4%安、酒造の重慶ビール(600132/SH)とチーズ生産の上海妙可藍多食品科技(600882/SH)がそろって1.0%安で引けた。 エネルギー株もさえない。海洋石油工程(600583/SH)が1.6%、中国神華能源(601088/SH)が1.5%、広匯能源(600256/SH)が1.4%ずつ下落した。ほか、タンカーの中遠海運能源運輸(600026/SH)が2.2%安、招商局能源運輸(601872/SH)が1.4%安と値を下げている。医薬株、素材株、インフラ関連株なども売られた。


半面、不動産株の一角はしっかり。光明地産(600708/SH)が2.7%、信達地産(600657/SH)が1.5%、緑地HD(600606/SH)が1.3%ずつ上昇した。金融株、公益株、メディア・娯楽株も買われている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.09ポイント(0.04%)安の227.25ポイント、深センB株指数が2.35ポイント(0.22%)高の1072.97ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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