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20日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で続落、銀行株は逆行高
*16:51JST 20日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で続落、銀行株は逆行高
20日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比16.39ポイント(0.52%)安の3108.57ポイントと続落した。約3週ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
米金利高が嫌気される流れ。原油相場が昨年11月以来の高値を付けるなど、インフレ圧力が高まる中、昨夜の米債券市場では、米長期債利回りが約16年ぶりの高水準に達した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を20日午後(日本時間21日未明)に控え、結果を見極めたいとするムードも広がっている。ただ、下値は限定的。当局の景気支援スタンスが相場を下支えしている。寄り付き前に中国人民銀行(中央銀行)が公表した実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、市場の予想通り、1年物、5年物いずれも現行水準(それぞれ3.45%、4.20%)に据え置かれた。ただ、市場関係者の間では、年内の利下げ観測が流れている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、消費関連の下げが目立つ。スーパーの三江購物(601116/SH)が5.0%安、自動車の安徽江淮汽車集団(600418/SH)が3.7%安、チーズの上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が2.8%安、酒造の重慶ビール(600132/SH)と百貨店の王府井集団(600859/SH)がそろって1.8%安で引けた。
医薬株もさえない。通化東宝薬業(600867/SH)が2.1%、昆薬集団(600422/SH)が1.5%、健民薬業集団(600976/SH)が1.2%、天士力医薬集団(600535/SH)が0.9%ずつ下落した。エネルギー株、ハイテク株、公益株、インフラ関連株、素材株なども売られている。
半面、銀行株はしっかり。中国農業銀行(601288/SH)が1.4%、中国銀行(601988/SH)が1.3%、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.2%、中国建設銀行(601939/SH)が1.0%ずつ上昇した。不動産株の一角も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.22ポイント(0.52%)安の233.25ポイント、深センB株指数が8.74ポイント(0.77%)安の1120.97ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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