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23日の中国本土市場概況:上海総合1.3%安で反落、ハイテク株に売り
*16:52JST 23日の中国本土市場概況:上海総合1.3%安で反落、ハイテク株に売り
23日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比41.93ポイント(1.34%)安の3078.40ポイントと反落した。昨年12月29日以来、約8カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
新規材料に乏しい中で、中国の景気懸念が意識される流れ。不動産デベロッパーや地方政府の債務問題、消費活動の停滞など不安材料が山積している。また、中国では主要な経済指標の公表が先週でほぼ一巡し、今月は27日に7月の工業企業利益、31日に8月の製造業PMIを残すのみとなった。内容を見極めたいとするスタンスも買い手控えにつながっている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテクの下げが目立つ。薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が5.2%安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が4.9%安、金融機関向けソフト開発会社の恒生電子(600570/SH)が4.4%安、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が4.1%安、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が3.3%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が2.7%安で取引を終えた。
消費関連株も急落。食品の桃李麺包(603866/SH)がストップ(10.0%)安、乳製品の上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が3.1%安、自動車の長城汽車(601633/SH)が2.8%安、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が2.4%安で引けた。不動産株、医薬品株、インフラ関連株、素材株なども売られている。
半面、石炭株は高い。中国神華能源(601088/SH)が1.9%、陝西煤業(601225/SH)が1.7%、中国中煤能源(601898/SH)が1.5%、エン鉱能源(600188/SH)が1.3%ずつ上昇した。石油株や銀行株の一角も買われている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.59ポイント(0.99%)安の257.63ポイント、深センB株指数が5.80ポイント(0.51%)安の1134.87ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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