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3日の中国本土市場概況:上海総合0.6%高で3日ぶり反発、金融株上げ主導
*17:15JST 3日の中国本土市場概況:上海総合0.6%高で3日ぶり反発、金融株上げ主導
3日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比18.77ポイント(0.58%)高の3280.46ポイントと3日ぶりに反発した。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。当局は足もとで景気支援スタンスを強め、各種政策を相次ぎ公表している。市場では、「中国人民銀行(中央銀行)は8月中旬にも預金準備率を引き下げる可能性がある」との観測も流れた。過度な景気懸念もやや後退。朝方公表された7月の財新中国サービス業PMI(民間による)は54.1に上向き、市場予想(52.4)も上回った。景況判断の境目となる50を7カ月連続で超過している。指標発表後、外国為替市場では、対米ドルの人民元が上昇に転じた。(亜州リサーチ編集部)
金融株が上げを主導。方正証券(601901/SH)がストップ(10.0%)高、中信証券(600030/SH)が2.4%高、中国人寿保険(601628/SH)が3.9%高、中国太平洋保険(601601/SH)が2.9%高、招商銀行(600036/SH)が1.9%高、中国工商銀行(601398/SH)が1.1%高で引けた。上述した金融緩和観測のほか、当局が証券取引の活性化方針を示したことも改めて材料視されている。
不動産株もしっかり。華遠地産(600743/SH)が8.7%、金地集団(600383/SH)が4.4%、新城控股集団(601155/SH)が3.8%、保利地産(600048/SH)が1.8%ずつ上昇した。医薬品株、発電株、食品・酒造株なども買われている。
半面、自動車株はさえない。北汽福田汽車(600166/SH)が3.2%、江淮汽車(600418/SH)が1.9%、東風汽車(600006/SH)が1.3%、長城汽車(601633/SH)が1.2%ずつ下落した。エネルギー株、素材株、運輸株、メディア・娯楽株も売られている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.75ポイント(0.27%)高の275.85ポイント、深センB株指数が6.58ポイント(0.54%)高の1218.54ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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