1日の中国本土市場概況:上海総合0.09ポイント安で3日ぶり反落、政策期待で下値限定

2023年8月1日 16:56

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記事提供元:フィスコ

*16:56JST 1日の中国本土市場概況:上海総合0.09ポイント安で3日ぶり反落、政策期待で下値限定
1日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比0.09ポイント(0.00%)安の3290.95ポイントと3日ぶりに小反落した。


売り圧力が意識される流れ。上海総合指数はこのところ急ピッチに上昇し、足もとで約2カ月ぶりの高値水準を切り上げていた。中国経済対策の期待感が続く中、指数は小高く推移していたものの、上値は重く、後場に入りマイナスに転じている。朝方公表された7月の財新中国製造業PMI(民間による)は49.2に悪化した(6月は50.5)。景況判断の境目となる50を3カ月ぶりに割り込んでいる。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、金融の下げが目立つ。華泰証券(601688/SH)が2.4%安、中信証券(600030/SH)が1.8%安、招商銀行(600036/SH)と中国平安保険(601318/SH)がそろって1.6%安で引けた。


不動産株もさえない。華遠地産(600743/SH)が3.7%安、新城控股集団(601155/SH)が1.9%安、格力地産(600185/SH)と信達地産(600657/SH)が1.0%安で取引を終えた。消費関連株、医薬品株、インフラ関連株、半導体株なども売られている。


半面、発電株は高い。華能国際電力(600011/SH)が4.1%、国投電力(600886/SH)が2.9%、華電国際電力(600027/SH)が2.8%、大唐国際発電(601991/SH)が2.2%ずつ上昇した。エネルギー株、素材株なども買われている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.01ポイント(0.00%)高の277.53ポイント、深センB株指数が3.38ポイント(0.28%)安の1222.30ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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