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23日の香港市場概況:ハンセン1.7%安で4日続落、人民元安も進行
*17:57JST 23日の香港市場概況:ハンセン1.7%安で4日続落、人民元安も進行
休場明け23日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比328.38ポイント(1.71%)安の18889.97ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が111.27ポイント(1.71%)安の6394.54ポイントとそろって4日続落した。ハンセン指数は6月2日以来、約3週ぶりに節目の19000ポイントを割り込んでいる。売買代金は697億9830万香港ドルに縮小し(21日は981億7200万香港ドル)、今年2番目の薄商いとなった。
前営業日までの軟調地合いを継ぐ流れ。中国景気の回復遅れが不安視されている。足もとの経済指標が悪化する中、中国人民銀行(中央銀行)は10カ月ぶりの利下げに踏み切ったものの、市場では景気押し上げには物足りないと失望される状況だ。米国の金融引き締め長期化や、人民元安の進行も不安視されている。23日のオフショア(CNH)人民元は1米ドル=7.22人民元台を付け、引き続き昨年11月29日以来、7カ月ぶりの元安水準で推移。市場では「9月に7.4人民元台まで元安が進む」との予測も出ている。指数は徐々に下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が7.2%安、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が5.1%安、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が5.0%安と下げが目立った。
自動車セクターも安い。小鵬汽車(9868/HK)が9.0%、蔚来集団(9866/HK)が6.6%、東風汽車集団(489/HK)が5.2%、吉利汽車HD(175/HK)が3.7%ずつ下落した。
空港や港湾、宅配・荷役など物流関連も急落。海南美蘭国際空港(357/HK)が8.8%安、北京首都国際機場(694/HK)が7.5%安、招商局港口HD(144/HK)が4.0%安、天津港発展HD(3382/HK)が3.6%安、深セン国際HD(152/HK)が4.8%安、嘉里物流聯網(636/HK)が4.5%安で取引を終えた。
スマートフォン部材・組立の銘柄群もさえない。丘タイ科技(1478/HK)が6.0%安、舜宇光学科技(2382/HK)が3.7%安、高偉電子(1415/HK)が3.1%安、瑞声科技HD(2018/HK)が2.9%安、富智康集団(2038/HK)が3.8%安、小米集団(1810/HK)が2.8%安と値を下げた。
一方、本日の本土市場は端午節の祝日で引き続き休場。週明け26日に取引を再開する。
亜州リサーチ(株)《NH》
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