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21日の中国本土市場概況:上海総合1.3%安で3日続落、メディア関連株に売り
*17:00JST 21日の中国本土市場概況:上海総合1.3%安で3日続落、メディア関連株に売り
21日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比42.46ポイント(1.31%)安の3197.90ポイントと3日続落した。
前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。中国景気の先行き不安が改めて意識されている。中国人民銀行(中央銀行)は20日、実質的な政策金利となる「ローンプライムレート(LPR)」を引き下げたが、市場からは「景気を押し上げるには物足りない」との声も聞かれた。証券ブローカー各社が中国の経済成長見通しを相次ぎ引き下げていることもあり、景気の持ち直しには時間がかかるとの不安が広がっている。人民元安の進行も懸念材料。足元の外国為替市場で、人民元の対米ドル相場が軟調に推移し、21日はオフショア(CNH)相場で一時、1米ドル=7.2人民元台に乗せた(昨年11月29日以来、7カ月ぶりの元安水準)。中国本土からの資金流出が警戒されている。ほか、本土市場が端午節の祝日で、あす(22日)〜23日が休場となることも買い手控え要因となった。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、メディア・エンターテイメント関連の下げが目立つ。中視伝媒(600088/SH)が8.7%安、中文天地出版伝媒(600373/SH)が8.3%安、浙江数字文化集団(600633/SH)が7.6%安、吉視伝媒(601928/SH)が6.1%安で引けた。
電子・情報株もさえない。天下秀数字科技集団(600556/SH)がストップ安。曙光信息産業(603019/SH)が8.4%安、同方(600100/SH)が8.3%安、江蘇永鼎(600105/SH)が7.4%安、南威軟件(603636/SH)が7.2%安と値を下げた。
電子部品も安い。雲賽智聯 (600602/SH)が7.9%、広東生益科(600183/SH)が4.6%、厦門法拉電子(600563/SH)が3.3%ずつ下落する。造船株、ホテル観光株、医療機械株、家具株なども売られた。
半面、電力関連株は物色される。新疆天富能源(600509/SH)が6.9%高、広西桂東電力(600310/SH)が6.4%高、北京京能電力(600578/SH)が3.9%高で取引を終えた。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.95ポイント(1.09%)安の268.58ポイント、深センB株指数が9.94ポイント(0.87%)安の1132.45ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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