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14日の中国本土市場概況:上海総合は0.1%安で反落、銀行株が下げ主導
*17:03JST 14日の中国本土市場概況:上海総合は0.1%安で反落、銀行株が下げ主導
14日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比4.68ポイント(0.14%)安の3228.99ポイントと反落した。
人民元安基調が重しとなる流れ。中国人民銀行(中央銀行)は14日朝方、人民元レートの対米ドル基準値を3日連続で元安設定した。外国為替市場では人民元安・米ドル高に歯止めがかからず、昨年11月初来の元安水準で推移している。また、14日(日本時間15日未明)に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果や、5日に5月の中国経済指標がまとめて公表される(小売売上高や鉱工業生産など)ことも買い手控え要因として意識された。
ただ、下値は限定的。中国経済対策の期待感が持続する中、指数はプラス圏で推移する場面もみられている。中国国家発展改革委員会、中国人民銀行(中央銀行)など4部門は13日、企業のコスト低減に向けた22項目の措置を発表した。金融緩和の期待も高まる。人民銀は13日、7日物リバースレポ金利と常設貸出ファシリティ(SLF)金利を引き下げた。これを踏まえ、今週15日に公表される今月の中期貸出ファシリティ(MLF)金利や、20日公表の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しても、引き下げ観測が流れている。(亜州リサーチ編集部)
銀行株が下げを主導。中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が4.2%安、中国農業銀行(601288/SH)が3.0%安、中国工商銀行(601398/SH)と中国建設銀行(601939/SH)がそろって2.6%安で引けた。
不動産株もさえない。金地集団(600383/SH)が2.1%、臥龍地産(600173/SH)が1.7%、信達地産(600657/SH)が1.3%、華麗家族(600503/SH)が1.0%ずつ下落した。公益株、半導体株なども売られている。
半面、消費関連株はしっかり。化粧品の上海家化聯合(600315/SH)が5.9%高、小売の重慶百貨(600729/SH)が4.4%高、衣料品の海瀾之家(600398/SH)が3.2%高、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が1.6%高、乳製品の上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が2.2%高で取引を終えた。素材株、エネルギー株、医薬品株、証券株も買われている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.31ポイント(0.48%)高の272.79ポイント、深センB株指数が7.00ポイント(0.62%)高の1130.81ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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