アイティフォー、トルク、アピリッツなど/本日の注目個別銘柄

2023年6月14日 15:25

印刷

記事提供元:フィスコ


<8035> 東エレク 19900 0いってこい。本日は同社をはじめ主力の半導体関連が総じてさえない動きに。前日の米SOX指数は続伸となっているが、米FOMC結果発表を控えて、目先の利益確定の動きなども優勢となっているもようだ。また、SMBC日興証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価は14000円を継続している。AIから現実を見る局面においてはダウンサイドがあるとして、年後半には下押し圧力が強まると考えているようだ。

<3038> 神戸物産 3727 -182大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は141億円で前年同期比4.1%減となったが、2-4月期は78億円で同7.0%の増益に転じている。ほぼ市場予想通りの水準での着地とみられ、大きさサプライズは乏しい印象。4月にかけて粗利益率は改善傾向にあったが、足元での円安進行の影響は第3四半期に反映するとみられ、引き続き業績計画達成への不透明感などは拭えないもようだ。

<7747> 朝日インテック 2856.5 +90.5大幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も2550円から3600円に引き上げ、医療機器業界におけるトップピックと推奨。コロナリ分野における米国市場シェア上昇の再加速、中国市場の拡大、非コロナリ分野での新製品ラッシュなどから、成長加速が期待できると評価。24年6月期営業益は235億円を予想、コンセンサス220億円を上回ると。

<9507> 四国電力 992.8 -41.2大幅続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に、目標株価も1170円から1060円に引き下げた。株価上昇のため、新たなカタリストは不足していると。発電・販売事業の稼ぐ力の向上が課題と考えており、25年3月期の業績予想は下方修正、経常益は従来の310億円から275億円に引き下げ、コンセンサス390億円水準を下回ると予想。

<6080> M&Aキャピ 3245 +180大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価は4600円とした。今後の中期的な収益拡大を考えれば現状の株価は割安と判断しているもよう。コンサルタント数や受託案件数が増加基調であること、大型案件の成約が続いていることなどから、市場は将来の成長を過度に悲観していると考えているようだ。24年9月期業績は横ばいを見込むが、25年9月期には経常2ケタ成長を予想している。

<6630> ヤーマン 1074 -88大幅続落。前日に23年4月期決算を発表、営業利益は61.3億円で前期比10.8%減となり、第3四半期決算時に下方修正した水準での着地となった。一方、24年4月期は65億円で同6.0%増と増益に転じる見通しだが、回復幅は想定よりも限定的と捉えられた。引き続き、ブランディング、研究開発、海外展開などの投資を強化していく方針。年間配当金は記念配当を落とすことで、前期13円に対して8.5円を計画。

<9743> 丹青社 788 -47大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は8億円で前年同期比15.6%減益となっている。上半期計画10億円、同54.4%増に対する進捗率は高いものの、業績の季節性が高いことから、2ケタ減益決算は想定以上に低調と受けとめられているようだ。経済活動の制限緩和などで売上は2ケタ成長となっているものの、賃上げによる人件費増加などコスト増が響く形になっている。

<4743> アイティフォー 1153 +113急伸。前日に発表した自己株式の取得実施が買い材料となっている。発行済み株式数の3.18%に当たる88万2000株、9億円を取得上限としており、取得期間は6月14日から24年3月29日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行及び資本効率の向上を図ることを取得目的としている。目先の需給改善につながるとの期待が先行する形のようだ。

<8077> トルク 267 +44急騰。前日に上半期決算を発表、営業利益は3.7億円で前年同期比2.7倍の水準にまで拡大している。従来予想の1.5億円を大幅に上回る着地になった。つれて、通期予想は従来の3.4億円から6億円、前期比43.2%増にまで上方修正。ウェブ受注システムである「ねじネット」の拡大などが上振れの主因とみられる。上振れ幅の大崎にサプライズが先行する形へ。

<4174> アピリッツ 1095 -158急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1.1億円で前年同期比36.4%増益となり、会社計画通りの着地となったもよう。オンラインゲーム事業が下振れたものの、Webソリューション事業は計画比で上振れとなっている。ただ、前四半期比では34.4%減と減益に転じており、前日にかけて期待感で株価が上昇していたことから、当面の出尽くし感が先行する形になっているもよう。《ST》

関連記事