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メルカリ、NEC、エムスリーなど/本日の注目個別銘柄
<6762> TDK 4825 +180大幅続伸。先週末に23年3月期決算を発表、営業利益は1688億円で前期比1.2%増、1-3月期は199億円の赤字で黒字予想の市場コンセンサスを下振れ。ただ、構造改革費用の積み増しが下振れの主因で、ネガティブな見方は限定的。24年3月期は1900億円で同12.5%増の見通しとしており、市場コンセンサスは150億円程度下回る水準であるものの、2ケタ増益計画とセクター内では相対的に底堅いとの見方に。
<6526> ソシオネクスト 10840 -420大幅反落。先週末に23年3月期の決算を発表、営業利益は217億円で前期比2.6倍と拡大し、市場予想も10億円程度上振れ着地。一方、24年3月期は225億円で同3.6%増と増益率鈍化の見通しで、市場予想も25億円程度下振れている。為替前提が1ドル=115円と極めて保守的な計画とみられるが、株価が上場来高値圏で推移する中、利食い売りのきっかけ材料と捉えられる形のようだ。
<2413> エムスリー 3074 -246大幅反落で安値更新。先週末に23年3月期の決算を発表、営業利益は720億円で前期比24.3%減となり、コンセンサスを50億円強下振れたとみられる。また、24年3月期は750億円で同4.2%増の見通し。市場予想を130億円程度下振れへ。メディカルプラットフォーム事業の想定以上の売上伸び悩みなどが影響。下期以降の回復を見込むが、収益成長鈍化の中での株価の割高感が意識される形に。
<4385> メルカリ 2683 +365急伸。先週末に第3四半期の決算を発表、1-3月期営業利益は57億円で10-12月期27億円からは大幅増益に。コストの低減が進む形となったようだ。23年6月期の通期計画も公表、営業利益は135億円の見通しとしており、70億円程度の市場コンセンサスを大幅に上振れ。GMVなどは下方に見直しだが、投資規律強化による想定以上の利益創出をポジティブに評価の動きが優勢。
<6701> NEC 5950 +740急伸。先週末に23年3月期の決算を発表、営業利益は1704億円で前期比28.6%増となり、市場コンセンサスを200億円程度上回る着地に。24年3月期の調整後営業利益は2200億円とし、こちらもコンセンサスを500億円程度上回っている。年間配当金は前期比10円増となる120円を計画。保守的なガイダンスともコメントされており、想定以上の好実態にポジティブなインパクトが先行。
<9104> 商船三井 3250 -110大幅反落。先週末に23年3月期決算を発表、経常利益は8116億円で従来計画の7850億円を上振れた。一方、24年3月期は2000億円で同75.4%減と大幅減を見込むが、市場予想とは同水準。年間配当金は前期比380円減配の180円。下限としている150円との見方もあったことで、やや安心感もある内容と。ただ、これまでの利回り水準が極めて高かったため、今後の上値追い期待の後退にはつながったもよう。
<6301> コマツ 3428 +84大幅続伸。先週末に23年3月期決算を発表、営業利益は4907億円で前期比54.8%増となり、会社計画を500億円程度上振れた。また、24年3月期は4910億円の見込みで、横ばい予想ではあるが、前期業績の上振れもあって、市場コンセンサスを300億円以上上回る。為替前提が1ドル=125円と保守的であり、一段の上振れ余地も大きいとみられている。自社株買い期待は後退も想定以上の好決算を評価する動きに。
<6981> 村田製 7793 -87大幅反落。先週末に23年3月期決算を発表、営業利益は2979億円で前期比29.8%減、1-3月期は256億円で前年同期比70.9%の大幅減に。会社計画は30億円程度上振れたが、市場予想は60億円程度下振れる。また、24年3月期は2200億円の見通しとしており、市場予想を1000億円程度下回る水準に。販売価格の引き下げなどが下振れの主因とみられる。下振れ幅の大きさにネガティブなインパクトが先行。
<6758> ソニーG 12595 -235大幅反落。先週末に23年3月期の決算を発表、営業利益は1兆2082億円で前期比0.5%増、市場予想は100億円程度の上振れ着地とみられる。一方、24年3月期は1兆1700億円で同3.2%減の見通しとしている。1兆2500億円程度のコンセンサスに反して減益ガイダンスとなっており、株価が高値圏で推移していたことからもネガティブに反応する展開に。I&SS分野などが減益計画となっているもよう。
<6920> レーザーテック 17795 -605大幅続落。先週末に第3四半期決算を発表、1-3月期営業利益は93.5億円で前年同期比2.5倍、市場予想を30億円程度下振れ。受注高も337億円で想定をやや下回る。ただ、四半期ごとの業績ボラティリティは高く、想定内の推移と捉えられたようだ。先週末にかけ株価の下落ピッチが速まっていたこともあって、過度な警戒感が後退、買い先行で始まったが、戻りの鈍さなどから再度売りが優勢となる展開に。《ST》
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