28日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で3日続伸、海爾智家が7.2%上昇

2023年4月28日 18:00

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記事提供元:フィスコ

*18:00JST 28日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で3日続伸、海爾智家が7.2%上昇
28日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比54.29ポイント(0.27%)高の19894.57ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が26.75ポイント(0.40%)高の6702.15ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は1015億1100万香港ドルと低調が続いている(27日は970億8790万香港ドル)。


米株高が好感される流れ。昨夜の米市場では、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)の決算上振れを手がかりに、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.4%高と大幅続伸した。主要な中国企業の決算発表が続く香港でも、好業績銘柄を物色する動きが続いている。ただ、上値は限定的。中国PMIの発表(4月30日)やメーデー連休(香港市場は5月1日が休場、本土市場は1〜3日が休場)を前に、積極的な売買が手控えられている。指数は引けにかけて上げ幅を縮小した。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、家電メーカー中国大手の海爾智家(6690/HK)が7.2%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(981/HK)が4.2%高、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が3.8%高と上げが目立った。海爾智家については、27日引け後に公表した決算の上振れが材料視されている。


セクター別では、保険・証券が高い。中国人民保険集団(1339/HK)が3.7%、中国人民財産保険(2328/HK)が2.8%、中国人寿保険(2628/HK)が2.0%、中信建投証券(6066/HK)が2.4%高、海通証券(6837/HK)が1.6%ずつ上昇した。これまでに公表された関連各社の四半期業績は総じて良好。中でも中国人民保険は、利益が3倍に拡大している。


オンラインゲーム関連もしっかり。心動(2400/HK)が4.2%高、中手遊科技集団(302/HK)が3.3%高、網易(9999/HK)が2.1%高、創夢天地科技HD(1119/HK)が1.4%高で引けた。


映画やカジノなど娯楽関連も物色される。アイマックス・チャイナHD(1970/HK)が4.3%高、猫眼娯楽(1896/HK)が2.8%高、阿里巴巴影業集団(1060/HK)が2.1%高、銀河娯楽集団(27/HK)が2.9%高、澳門博彩HD(880/HK)が2.0%高と値を上げた。


他の個別株動向では、鉄道会社の広深鉄路(525/HK)が20.4%高。同社の四半期決算では、純損益が前年同期の赤字から黒字に転換している。


半面、医薬品セクターはさえない。広州白雲山医薬集団(874/HK)が3.9%、山東新華製薬(719/HK)が2.1%、薬明生物技術(2269/HK)が2.0%、緑葉製薬集団(2186/HK)が1.0%ずつ下落した。


一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.14%高の3323.28ポイントで取引を終了した。消費関連株が高い。金融株、ITハイテク株、ディア・娯楽株、エネルギー株、不動産株、インフラ関連株、素材株なども買われた。

亜州リサーチ(株)《CS》

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