6日の中国本土市場概況:上海総合0.07ポイント高で5日続伸、科創板指数は1.6%上昇

2023年4月6日 16:50

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記事提供元:フィスコ

*16:50JST 6日の中国本土市場概況:上海総合0.07ポイント高で5日続伸、科創板指数は1.6%上昇
休場明け6日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比0.07ポイント(0.00%)高の3312.63ポイントと小幅ながら5日続伸した。


中国景気の持ち直し継続期待が相場を下支えしている。取引時間中に公表された今年3月の財新中国サービス業PMIは57.8にまで回復し、予想(55.0)を上回った。中国では3月以降、景気改善を示唆する経済指標の発表が相次いでいる。産業支援の動きも期待される状況。先端技術を巡る米中摩擦の高まりを背景に、中国当局は産業支援の姿勢を強めるとの見方だ。もっとも、上値は重い。米中対立の警戒感がくすぶる中、指数は安く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が9.1%高、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が8.3%高、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が6.6%高、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が5.8%高で引けた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」の主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は1.6%上昇している。


軍事関連株もしっかり。航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)が2.0%高、航空宇宙製品の江西洪都航空工業(600316/SH)が1.4%高、航空製品の中国航発航空科技(600391/SH)が1.3%高、弾薬・ロケットの長城軍工(601606/SH)が1.2%高と値を上げた。産金株、非鉄株の一角なども買われている。


半面、金融株はさえない。中国国際金融(601995/SH)と興業証券(601377/SH)がそろって1.9%安、招商銀行(600036/SH)が1.4%安、中国人寿保険(601628/SH)が1.3%安で取引を終えた。


酒造・食品株も安い。山西杏花村フェン酒(600809/SH)が3.8%、重慶ビール(600132/SH)が1.4%、仏山市海天調味食品(603288/SH)が2.1%ずつ下落した。公益株、エネルギー株、不動産株、自動車株も売られている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.57ポイント(0.19%)安の295.61ポイント、深センB株指数が1.93ポイント(0.16%)安の1196.52ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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