住石HD、安永、INSPECなど/本日の注目個別銘柄

2023年4月4日 15:22

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記事提供元:フィスコ


<8227> しまむら 12880 -750大幅反落。前日に23年2月期の決算を発表、営業利益は533億円で前期比7.9%増となり、市場予想を10億円程度下振れる着地になっている。12-2月期は88億円で前年同期比17.7%減と一転して2ケタの減益に転じている。値引き増加などによる粗利益率の低下が背景とみられる。また、24年2月期は546億円で前期比2.4%増の見通しだが、こちらもコンセンサスの560億円程度を下回る形に。

<3186> ネクステージ 2544 -246大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は17.7億円で前年同期比59.6%減益となった。上半期計画112億円、同22.4%増、通期計画250億円、前期比28.5%増との比較から極めて進捗率は低い状況に。新車登録台数の急激な回復が中古車相場の下落に影響を与えており、滞留在庫の処分による台当たり利益の減少もあり、売上総利益率が低下しているようだ。業績下振れが意識される形となっている。

<9336> 大栄環境 1842 +74大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断「1」、目標株価2300円でカバレッジを開始した。安定的なキャパシティ拡大で長期オーガニック成長が可能とみること、公民連携案件強化で30年3月期以降の業績モメンタム加速が期待できること、強みを活かしたM&A戦略のポテンシャルは高いとみられることなどに注目。日本経済を支える循環産業のリーディングカンパニーとして位置付け、同業他社比での割安感もあるとしている。

<6036> キーパー技研 4665 -435大幅反落。前日に3月の月次動向を発表している。キーパーラボ運営事業の3月既存店売上高は前年同月比15.0%増と好調持続、台数が同5.6%増加したほか、平均単価も同8.9%上昇している。ただ、2月の同27%増との比較では伸び率は鈍化する格好に。2月の月次発表以降に株価上昇が加速し、現在高値圏での推移となっていたため、目先の出尽くし感につながっているようだ。

<7965> 象印マホービン 1668 +76大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は35.3億円で前年同期比11.4%減益となったが、据え置きの通期計画39億円、前期比16.4%減に対する進捗率は90%超の水準となっている。第1四半期に利益が偏重する傾向にはあるものの、業績の上振れ期待が先行する状況のようだ。リビング製品や生活家電製品が順調に推移しているほか、北中南米の収益が大きく改善しているもよう。

<3333> あさひ 1328 -26大幅続落。前日に23年2月期決算を発表、営業益は51.3億円で前期比1.8%減となり、従来予想の56億円を下回った。24年2月期は52億円で同1.4%増の見通しで、従来の23年2月期計画水準を下回る。また、株主還元策の方針を変更、配当性向を35%に高める一方で株主優待制度を廃止へ。24年2月期年間配当金は前期比17円増配の45円計画だが、少数株主には実質的な配当・優待利回りは低下することに。

<7717> Vテク 2854 +118大幅反発。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価も3300円から4400円にまで引き上げた。FPD製造装置の大型受注とSEMI・フォトマスク事業の軌道化による業績好転などを評価引き上げの背景としている。今回の大型受注はEV用ディスプレイに使う8.6 世代の液晶パネル工場向けと推測しているほか、半導体・フォトマスク装置事業の受注が急増していることも指摘。

<1514> 住石HD 348 +39急伸。前日に業績予想の修正を発表。営業利益は従来予想の24億円から38億円に上方修正した。豪州ワンボ社からの受取配当金の影響などが背景。前日は配当金の受領を発表して出尽くし感が先行する形となったが、本日は一転して押し目買いが優勢に。また、著名投資家の井村俊哉氏の保有比率が12.71%から13.22%に高まっていることが大量保有報告書で明らかになり、買い材料視する向きも多いようだ。

<7271> 安永 1159 +154急騰。リチウムイオン電池の長寿命化に関する新技術開発状況のアップデートを前日に発表している。集電箔への特殊加工を独自に開発し、電池寿命を従来品比12倍以上に向上させることに成功したとし、さらに、独自の『微細金型形成技術』を用いて電池の極板表面に孔加工を行うことで、充電時間の短縮、充放電サイクル寿命の向上、電解液含浸時間の短縮など、複数の特性向上も確認できているとしている。

<6656> INSPEC 1365 +300ストップ高比例配分。前日に大型受注の獲得を発表している。主力製品フラットベッド型検査装置をベースにした高性能半導体パッケージ基板用AI機能付両面全自動検査装置とロールtoロール型検査装置を各複数台、総額9億円超の受注金額となっているもよう。24年4月期以降の納入となるもよう。22年4月期の売上高実績は17.6億円であり、業績インパクトの大きい金額と捉えられている。《ST》

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