北野建、SREHD、マネーフォワードなど/本日の注目個別銘柄

2023年4月3日 15:16

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記事提供元:フィスコ


<7921> TAKARA & COMPANY 2353 +108大幅反発で高値更新。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は25.4億円で前年同期比5.4%増となり、上半期減益決算から一転して増益となっている。12-2月期は不需要期ではあるものの、利益水準は同倍増となる形に。通訳・翻訳事業の売上が拡大したほか、同事業ではコスト削減効果や円安の好影響なども表面化したもよう。通期計画の達成確度なども高まる状況とみられる。

<1866> 北野建 3300 +353急伸。先週末に自己株式の取得実施を発表している。発行済み株式数の6.73%に当たる40万株、12億円を取得上限としており、取得期間は4月3日から24年3月29日まで。取得目的は、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。高水準の自社株買い実施に伴う今後の需給インパクトを期待する動きが先行へ。同社の自社株買いは22年11月にかけて上限25万株を取得して以来となる。

<6383> ダイフク 2478 +35大幅続伸。SBI証券では投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価も2567円から3300円に引き上げた。20年12月の高値水準から株価は大きく下落しているが、一方で、23年3月期は4期ぶりに最高益更新が見込まれるほか、豊富な受注残から24年3月期以降も連続最高益の可能性が高いとみており、投資妙味は高まっていると判断のようだ。24年3月期業績は上方修正しており、2ケタの営業増益を予想している。

<4396> システムサポート 1914 +153大幅続伸。いちよし証券ではレーティングを新規に「A」、フェアバリューを3200円としている。クラウドインテグレーション事業の成長性に着目しているもようであり、同社のクラウド事業の独自性や成長性およびITサービス企業としての総合力に関して、株式市場の評価は十分ではないと判断のようだ。同事業の今後3年間の売上高成長率は年平均33%と予想、全体の収益も2割成長が続くと見込んでいる。

<2980> SREHD 3720 +350急伸。先週末に23年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の16.5億円から16.9億円、前期比21.5%増に引き上げ、第3四半期まで低進捗だったこともあり、安心感へとつながっているようだ。保有アセットの一部売却益などが計上されているもよう。また、新規連結子会社化に伴う段階取得差益の計上で、純利益は9.3億円から11.5億円にまで引き上げている。本日は中小型グロース株高も支援に。

<3244> サムティ 2166 -35大幅反落。先週末に遅延していた22年11月期の決算を発表している。過年度決算における会計上の連結対象範囲の判断等についての疑義が判明したことで、これまで調査を進めてきていたようだ。22年11月期経常利益は144億円で前期比78.2%増と大幅増益、従来計画も上回る着地に。一方、23年11月期は110億円で同23.8%の減益に転じる見込み。為替差益減少などを想定しているとみられる。

<2975> スター・マイカ・ホールディングス 678 -18大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は13.6億円で前年同期比35.2%減益となっている。据え置きの上半期計画26.2億円、同30.7%減に対しては順調な進捗となっているが、前期まで高い利益成長が続いていたこともあり、収益鈍化の確認であらためて売り圧力が強まっているもよう。リノベマンションの販売戸数の減少に加えて、成約価格上昇の一服感で利益率も低下しているようだ。

<3994> マネーフォワード 4970 +405大幅反発。米長期金利の低下を背景に、本日は同社のほか、SREHD、Sansan、ギフティなど、中小型グロース株で上昇率上位に顔を出すものが目立っている。FRBがインフレ指標として注視しているコアPCE価格指数が先週末に発表されているが、市場の予想に反して前月から伸びが鈍化したことで、インフレ懸念が後退し、早期の利上げ停止を見込む動きが優勢となってきているようだ。

<6857> アドバンテス 11640 -520大幅反落。本日は半導体製造装置大手各社が総じて売り先行の展開になった。先週末の米SOX指数は堅調な動きであったものの、日本政府が先週末に、先端半導体の製造装置など23品目を輸出管理の対象に追加すると発表したことが弱材料視されている。米国が中国向け輸出の規制を強化したことに歩調を合わせる形となっている。中国は国内製造装置輸出先の4割を占める最大市場であり、影響を警戒する動きが優勢になっている。

<1605> INPEX 1474 +77大幅反発。NY原油先物相場が時間外取引で急伸しており、原油高メリット銘柄として買いが向かっている。WTI5月限は一時1バレル81ドル台後半にまで上昇、約8%もの上昇となっている。「OPECプラス」が想定外の協調減産を発表しており、先行きの需給逼迫が想定される状況になっているもよう。サウジアラビアでは5月から生産を日量50万バレル減らすなど、各国での減産は115万バレル規模となるもよう。《ST》

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