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NYの視点:米景気後退懸念が強まる中、消費者信頼感指数は予想外に改善、金融混乱の影響限定的
*07:50JST NYの視点:米景気後退懸念が強まる中、消費者信頼感指数は予想外に改善、金融混乱の影響限定的
米コンファレンスボードが発表した3月消費者信頼感指数は104.2と、2月103.4から低下予想に反し上昇した。また、2月分も103.4と102.9から上方修正された。
現況は151.1と、2月153から低下したが、期待指数が73.0と、2月の70.4から上昇し全体指数を押し上げた。ビジネスの状況や雇用の状況改善が期待されている。
ビジネス状況の6カ月後の見通しで改善予想は15.5と、2月14.6から上昇。雇用の6カ月後見通しで改善は15.0と、前月14.5から上昇した。
同指数は3月20日までの回答を反映している。シリコンバレー銀破たんから1週間後で、今回の金融混乱を受けた消費者信頼感への直接的な影響はこの時点で限定的であることが明らかになった。米国民の懸念は依然、高インフレや景気後退の可能性。強い労働市場や失業率が依然歴史的も低い水準を維持していることが消費者信頼感で依然100を上回る高水準の維持を可能にしている。
一方で、市場の景気後退確率は上昇基調にある。米連邦準備制度理事会(FRB)の年内2回の利下げ予想も浮上する中、市場の利下げ予想が行き過ぎとの見方もある。ドル安も想定通り進まない可能性もある。
■3月消費者信頼感指数:104.2(2月103.4、昨年同月107.6)
現況:151.1(2月153、153.8)
期待指数:73.0(70.4、76.7)
ビジネス
良好:18.4(18.0)
悪化:19.3(17.4)
普通:62.3(64.6)
6カ月後
改善:15.5(14.6、19.0)
悪化:18.5(21.6、24.1)
不変:66.0(63.8、56.9)
雇用
十分:49.1(51.2、56.7)
不十分:40.6(38.3、33.7)
困難:10.3(10.5、9.6)
6カ月後
改善:15.0(14.5、17.6)
悪化:19.9(21.2、18.0)
不変:65.1(64.3、64.4)《CS》
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