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15日の中国本土市場概況:上海総合0.6%高で反発、インフラ建設や不動産に買い
*17:08JST 15日の中国本土市場概況:上海総合0.6%高で反発、インフラ建設や不動産に買い
15日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比18.00ポイント(0.55%)高の3263.32ポイントと反発した。
中国経済統計の内容が好感される流れ。取引時間中に中国で公表された1〜2月の各種経済統計は、小売売上高がプラス成長を回復するなど概ね良好な内容だった。市場では、同期に中国経済が持ち直したと分析されている。米インフレの鈍化傾向、外国為替市場の人民元高も買い安心感につながった。指数は徐々に上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、インフラ建設関連株の上げが目立つ。中リョ国際工程(601068/SH)がストップ(10.0%)高、龍建路橋(600853/SH)が7.4%高、中国中鉄(601390/SH)が6.7%高、中国鉄建(601186/SH)が6.6%高、中国交通建設(601800/SH)が5.1%高で引けた。今年1〜2月の都市部・固定資産投資は前年同期比で5.5%増加し、市場予想も上回っている。
不動産株も高い。新湖中宝(600208/SH)が5.7%、華遠地産(600743/SH)が2.3%、華麗家族(600503/SH)が1.8%、緑地HD(600606/SH)が1.7%ずつ上昇した。上述した経済統計では、住宅販売のプラス成長回復が確認されている。
金融株もしっかり。中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が2.1%高、中国銀行(601988/SH)が1.8%高、中国人民保険集団(601319/SH)が2.1%高、中国人寿保険(601628/SH)が1.1%高で引けた。素材株、医薬品株、エネルギー株、公益株、海運株なども買われている。
半面、通信・ネットワーク関連の一角はさえない。中国聯通(600050/SH)が2.9%安、中国電信(601728/SH)が1.8%安、三六零安全科技(601360/SH)が5.4%安と値を下げている。同セクターはこのところ、「デジタル中国」戦略の関連銘柄として物色されていた。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.81ポイント(0.62%)高の293.56ポイント、深センB株指数が4.60ポイント(0.39%)高の1181.13ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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