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7日の香港市場概況:ハンセン0.3%安で3日ぶり反落、テック指数は1.3%下落
*18:04JST 7日の香港市場概況:ハンセン0.3%安で3日ぶり反落、テック指数は1.3%下落
7日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比68.71ポイント(0.33%)安の20534.48イントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が25.22ポイント(0.36%)安の6912.28ポイントと続落した。売買代金は1277億1060万香港ドルに拡大している(6日は1090億8410万香港ドル)。
中国の貿易統計内容が嫌気される流れ。昼頃に公表された今年1〜2月の統計では、輸入が前年同期で縮小した。内需の弱さが意識されている。米金融政策や中国政策動向を見極めたいとするスタンスも広がった。今週は7〜8日にかけて、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言する予定。また、中国では全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開催中だ。中国景気の早期持ち直しが期待され、指数は高く推移していたが、後場途中からマイナス圏に沈んでいる。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄が急落。ハンセン科技(テック)指数は1.3%安と他の指数をアンダーパフォームしている。個別では、動画配信プラットフォームのビリビリ(9626/HK)が5.4%安、人工知能(AI)関連企業の商湯集団(20/HK)が4.9%安、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(9868/HK)が4.5%安と下げが目立った。
オンラインゲーム関連も売られる。IGG(799/HK)が15.9%安、心動(2400/HK)が7.0%安、網龍網絡HD(777/HK)が6.2%安、中手遊科技集団(302/HK)が5.0%安で引けた。モバイルゲームのIGGについては、通期決算の赤字転落見通しが売り材料視されている。
デベロッパーや管理サービスの中国不動産セクターも安い。旭輝(884/HK)が8.7%、合景泰富地産HD(1813/HK)が4.0%、碧桂園HD(2007/HK)が3.9%、保利物業発展(6049/HK)が4.2%、融創服務HD(1516/HK)が3.9%ずつ下落した。
医薬品セクターもさえない。康希諾生物(6185/HK)が3.6%安、薬明生物技術(2269/HK)が2.8%安、緑葉製薬集団(2186/HK)が2.7%安、広州白雲山医薬集団(874/HK)が1.6%安と値を下げた。
半面、石油・石炭セクターは高い。中国石油天然気(857/HK)が4.4%、中国石油化工(386/HK)が4.2%、中国海洋石油(883/HK)が3.3%、エン鉱能源集団(1171/HK)が2.8%、中国中煤能源(1898/HK)が2.3%ずつ上昇した。
一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.11%安の3285.10ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。ITハイテク株、医薬品株、消費関連株、素材株、運輸株、保険・証券株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。銀行株、産金株も買われた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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