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NYの視点:【今週の注目イベント】米Q4GDP改定値、1月PCEコアデフレーター、FOMC議事録、ユーロ圏CPIなど
*07:33JST NYの視点:【今週の注目イベント】米Q4GDP改定値、1月PCEコアデフレーター、FOMC議事録、ユーロ圏CPIなど
今週は米国の10-12月期国内総生産(GDP)改定値、1月PCEコアデフレーター、FOMC議事録に注目が集まる。また、米連邦準備制度理事会(FRB)と同様に欧州中央銀行(ECB)もピーク金利予想が引き上げられたが、ユーロ圏のCPI動向に注目。さらに、日銀総裁人事を巡り衆院は政府が提示した総裁・副総裁候補の所信聴取と質疑を行う予定で相場材料となる。また、NZ準備銀は金融政策決定会合を予定している。
米国の労働市場はひっ迫が継続、インフレは鈍化基調にあるもののペースは遅く、FRBの利上げは当局や市場が考えていた以上の水準への利上げ、より長期に維持することが必要となるとの思惑が強まりつつある。ピーク金利は5.5%近くまで織り込まれつつある。バンク・オブ・アメリカやゴールドマンサックスは利上げが6月まで継続するとの見通しを示しドル買いを支援した。
FRBが特にインフレ指標として注目している1月の個人消費支出(PCE)コアデフレーターは12月から伸びが鈍化することが予想されており、インフレ鈍化基調を証明する見込み。しかし、万が一、予想を上回った場合は、利上げ長期化の思惑をさらに強め、ドル買いに拍車をかける。
また、FRBは1月31日から2月1日開催分のFOMC議事録を公表する。FRBはこの会合で市場の予想通り、インフレ鈍化を受けて利上げペースを12月からさらに減速し、25BPの利上げを決定した。会合後の会見で、パウエル議長はディスインフレの初期の兆候が見られると引き締めサイクルに入って初めてディスインフレに言及したため、利上げ停止期待も一時広がった。しかし、議長は同時に、もし、雇用の強さが持続した場合、ピーク金利を引き上げる可能性に言及。また、本年の投票権はないが、クリーブランド連銀のメスター総裁やセントルイス連銀のブラード総裁が前回の会合で25BPではなく50BPの利上げを支持しただろう、と言及した。ブラード総裁はさらに3月会合でも50BPの利上げ支持する可能性も除外しないと述べており、議事要旨では特に、インフレや金利見通しに関しての議論に注目が集まる。
そのほか、主要先進20カ国(G20)財務相・中央銀行会議がインドで23日から24日にかけて開催される。中銀関係者による、景気、インフレを巡る発言などが相場材料となる。また、ウクライナ戦争勃発からほぼ1年だが、ロシアのプーチン大統領が国民に向けた演説を予定しており、地政学的リスクも高止まりとなる。
■今週の主な注目イベント
18日:第59回ミュンヘン安全保障会
23-24日:G20財務相・中央銀行会議(インド)
●米国
20日:プレシデントデーで休場
21日:2月S&Pグローバル製造業PMI、1月中古住宅販売
22日:FRBが1月31日から2月1日開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を公表
23日:1月シカゴ連銀全米活動指数、10-12月期GDP改定値、週次失業保険申請件数、ボスティック米アトランタ連銀総裁が講演
24日:1月個人所得・支出、PCEコアデフレーター、1月新築住宅販売件数、ミシガン大消費者信頼感指数
●欧州
20日:ユーロ圏消費者信頼感
21日:ユーロ圏・仏PMI、独PMI、ZEW調査
22日:独CPI、IFO
23日:ユーロ圏CPI
24日:独GDP
●日本
21日:じぶん銀PMI
24日:CPI、次期総裁植田氏ほか、衆院が総裁・副総裁候補の所信聴取と質疑
●英
21日:PMI
23日:英中銀、マンMPC委員が講演、英中銀カンリフ副総裁がG20で基調演説
24日:英中銀テンレイロMPC委員が討論会参加
●NZ
22日:NZ準備銀、金融政策決定会合《CS》
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