16日の香港市場概況:ハンセン0.04%高で4日続伸、中国証券セクターに買い

2023年1月16日 18:06

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記事提供元:フィスコ

*18:06JST 16日の香港市場概況:ハンセン0.04%高で4日続伸、中国証券セクターに買い
週明け16日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比8.06ポイント(0.04%)高の21746.72ポイントと4日続伸する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は40.84ポイント(0.55%)安の7350.34ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は1407億6960万香港ドルとなっている(13日は1330億1070万香港ドル)。


米利上げペースの鈍化観測が相場を支える流れ。米インフレ鈍化を示すデータが相次ぎ、米連邦準備理事会(FRB)は引き締めスタンスを緩めるとの期待が広がっている。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給もプラス。人民銀は朝方、中期貸出制度(MLF)を通じ、満期到来分との差引で790億人民元の資金を市場に供給した。ほか、リバースレポを通じ、差引1540億人民元の短期資金も供給している。ただ、上値は限定的。ハンセン指数は上げ幅を縮小し(一時マイナス)、本土株指数はマイナスに転じている。このところの上昇基調を受け、売り圧力が意識されたほか、あす公表される中国指標(22年10〜12月期GDP成長率や12月の各種経済統計)の内容が気がかり材料となった。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が6.2%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.0%高、中国ガラス大手の信義玻璃HD(868/HK)が3.8%高と上げが目立った。


セクター別では、中国の証券が高い。広発証券(1776/HK)が7.5%、華泰証券(6886/HK)が6.6%、中信証券(6030/HK)が4.9%、海通証券(6837/HK)が3.7%ずつ上昇した。


家電セクターもしっかり。創維集団(751/HK)が7.4%高、海爾智家(6690/HK)が3.7%高、海信家電集団(921/HK)が3.5%高、TCL電子HD(1070/HK)が3.3%高で引けた。


半面、レストランチェーンなど外食関連はさえない。呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が6.8%安、奈雪的茶HD(2150/HK)が3.5%安、海底撈国際HD(6862/HK)が3.3%安、九毛九国際HD(9922/HK)が2.3%安と値を下げた。


自動車セクターも安い。華晨中国汽車HD(1114/HK)が8.2%、長城汽車(2333/HK)と吉利汽車HD(175/HK)、蔚来集団(9866/HK)がそろって3.3%ずつ下落した。


一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.01%高の3227.59ポイントで取引を終了した。医薬品株が高い。ハイテク株、証券株、消費関連株、運輸株、インフラ関連株、軍事関連株、不動産株なども買われた。半面、銀行・保険株は値下がりしている。

亜州リサーチ(株)《FA》

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