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16日の中国本土市場概況:上海総合は1.0%高で3日続伸、医薬・ハイテクに買い
*16:53JST 16日の中国本土市場概況:上海総合は1.0%高で3日続伸、医薬・ハイテクに買い
週明け16日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比32.29ポイント(1.01%)高の3227.59ポイントと3日続伸した。昨年9月以来、約4カ月ぶりの高値水準を回復している。
前営業日までの好調地合いを継ぐ流れ。中国のリオープン(経済再開)進展、当局の経済対策に対する期待感が投資家心理を上向かせている。資金流入もプラス。本土・香港間の相互取引スキームを通じた先週13日の売買では、香港経由の本土株取引が大幅な買い越しだった(16日前場も大幅買い越し)。香港・海外の投資家は、昨年11月から買い越しに転じている。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給も支援材料。人民銀は朝方、中期貸出制度(MLF)を通じ、満期到来分との差引で790億人民元の資金を市場に供給した。ほか、リバースレポを通じ、差引1540億人民元の短期資金も供給している。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、医薬セクターの上げが目立つ。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が9.8%高、薬明康徳(603259/SH)が7.9%高、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が4.9%高、上海復星医薬集団(600196/SH)が2.7%高で引けた。
ITハイテク株も物色される。IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が8.2%高、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が4.2%高、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が3.0%高、業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が2.1%高、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が1.7%高で取引を終えた。
証券株も急伸。国聯証券(601456/SH)が6.0%、太平洋証券(601099/SH)が4.9%、華泰証券(601688/SH)が4.1%、中信証券(600030/SH)が3.8%ずつ上昇した。消費関連株、運輸株、インフラ関連株、軍事関連株、不動産株なども買われている。
半面、銀行・保険株はさえない。中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.4%、杭州銀行(600926/SH)が1.1%、中国人寿保険(601628/SH)と新華人寿保険(601336/SH)がそろって1.6%ずつ下落した。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.50ポイント(1.57%)高の291.72ポイント、深センB株指数が14.40ポイント(1.22%)高の1194.31ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《FA》
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