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凸版印刷とNICT、耐量子計算機暗号を搭載したICカード開発 有用性を確認
凸版印刷と情報通信研究機構(NICT)は24日、「耐量子計算機暗号(PQC:Post-Quantum Cryptography)」を搭載したICカード「PQC CARD」を世界で初めて開発したと発表した。PQC CARDでは量子コンピューターでも解読が困難になるとされる。2025年に医療や金融などの用途における限定的な実用化、2030年に本格的な提供開始を目指すとしている(凸版印刷、INTERNET Watch)。
PQC CARDでは米国の国立標準技術研究所(NIST)がPQCの標準技術の候補にした「クリスタル・ダイリチアム(CRYSTALS-Dilithium)」という次世代の電子署名方式を採用。保健医療用の長期セキュアデータ保管・交換システム「H-LINCOS」で、PQC CARDの有用性の検証をおこなったところ、その有効性、および実導入に対する課題を確認することができたとしている。なお、PQC CARDではカードリーダー/ライター、通信プログラムなどは現行のものを利用でき、認証スピードも含めて従来同様に利用可能だという。
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