埼玉・西武所沢駅西口開発、約150店出店の大型商業施設が11月着工へ

2022年10月29日 07:49

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所沢駅西口商業施設のイメージ(西武ホールディングスなど発表資料より)

所沢駅西口商業施設のイメージ(西武ホールディングスなど発表資料より)[写真拡大]

 西武鉄道と住友商事は、埼玉県所沢市の西武所沢車両工場跡など西武所沢駅西口一体での大型商業施設建設に、11月から着手する。物販、飲食、サービスなど約150の店舗と、さまざまなイベントに使用できる広場などを備え、2024年秋にオープンする予定。所沢市の玄関口にふさわしい街づくりの拠点も目指す。

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 建設予定地は所沢駅西側で進められている土地区画整理事業内の約3万4,000平方メートル。施設はハイブリッド工法のRCST造りで建築される7階建て延べ約12万9,000平方メートル。このうち、売り場面積は4万3,000平方メートルで、約150店が出店する計画。約1,700台分の駐車場と約2,000台分の駐輪場を整備する。総事業費は約295億円。

 施設は都市と郊外の2つの魅力を発信する所沢ならではの拠点を目指し、緑の中でゆったりとくつろげる癒しの空間、新しい体験ができるイベントスペース、広場空間を設ける。30代の子育て世代からシニア層まで幅広い世代が楽しめるエンターテイメント施設や映画館を誘致し、所沢駅西口に新たなにぎわいを創出する。

 2階のデッキで所沢駅と接続されるほか、施設外周に歩行者用通路を設けて駅周辺の歩行者ネットワークを充実させる。施設外周部を緑化するのをはじめ、太陽光発電施設を設置するなど環境にやさしい商業施設を目指す。ノントレー包装や量り売りの導入で食品トレーを削減、食品廃棄物をたい肥化する。

 所沢駅は西武新宿線と池袋線が交差する交通の拠点で、西武グループは中心衛星都市と位置づけ、これまで駅のリニューアルと駅直結の商業施設「グランエミオ所沢」など東口の開発に力を注いできた。東口開発は2020年のグランエミオ第2期開業で一段落し、西口開発へ本格的に動きだした。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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