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タロウ ホリウチ、2023春夏より再始動 大平かりんをアートディレクターに
「タロウ ホリウチ(TARO HORIUCHI)」が、2019年の一時休止を経て2023春夏シーズンより再始動し、「EXTRA ORDINARY MOMENTS」コレクションを発表した。新たなアートディレクターとしてフリーランスエディターの大平かりんを迎え、彼女が東京のファッションシーンから得たインスピレーションを、デザイナーの堀内太郎の世界観に“remix”させたコレクションを作り上げた。 「タロウ ホリウチ」は、デザイナーの堀内太郎が2009年にスタートしたウィメンズブランドで、2012年には第30回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞を受賞。 2018年には、時代性を意識したアウトプットを行う同ブランドとは別に、より普遍性を持つプロダクト制作に特化したブランド「ティーエイチ プロダクツ(th products)」をスタートさせ、2019年に「タロウ ホリウチ」の一時休止を発表した。以降、堀内デザイナーはウィメンズコレクションを「ティーエイチ プロダクツ」に統合させ、制作を続けてきた。 再始動する契機となった「EXTRA ORDINARY MOMENTS」でインスピレーション源となったのは、太いアナログサウンドと攻撃的でエモーショナルな表現が特徴のアシッド・テクノだ。「ティーエイチ プロダクツ」のミニマルなアイテムに、カットアウトやスリットなどを施し、不完全さをルックデザインに落とし込んだ。 シースルー素材との大胆な切り替えやドッキングにより、着る人が自由なレイヤードを楽しめるスタイルも同コレクションの魅力の一つとなる。ウエア全面やフロントに大きく配された”EXTRA ORDINARY MOMENTS(非日常的な瞬間)”のグラフィックは、ニューヨークを拠点とするアーティストのライアン・カールとコラボレーションによるものだ。 なお、堀内デザイナーはコレクション発表について次のように語った。「より良い「プロダクト」を作ることは、余計な要素を削ぎながら整えていく行為と考えています。「ティーエイチ プロダクツ」という感情や人間らしさを抑制した制作を「静」と捉えるのであれば、その都度の社会状況や時代の文脈のなかで、同時に「動」なものづくりも存在するのではないか。ある種の崩れたものや、変化は、人間が持つ豊かさの象徴でもある、それを考えたいと思っています。」
※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。
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