巴工業は22年10月期3Q累計小幅営業・経常増益、通期2桁増益予想で再上振れの可能性

2022年9月13日 12:58

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  巴工業<6309>(東証プライム)は9月12日の取引時間終了後に22年10月期第3四半期累計連結業績を発表した。機械製造販売事業が低調だったが、化学工業製品販売事業の好調が牽引し、全体として小幅営業・経常増益だった。通期予想は9月2日付で上方修正して2桁増益予想としている。機械製造販売事業では海外向けの一部案件が繰り延べとなるが、化学工業製品販売事業の好調が牽引する見込みだ。さらに再上振れの可能性もあり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。なお配当も上方修正して増配予想としている。株価は上方修正を好感して年初来高値圏だ。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。06年の上場来高値も視野に入るだろう。

■22年10月期3Q累計小幅営業・経常増益、通期2桁増益予想

 22年10月期第3四半期累計連結業績(収益認識会計基準適用のため売上高の前期比増減率は非記載、利益への影響軽微)は、売上高が327億46百万円、営業利益が前年同期比1.9%増の22億30百万円、経常利益が4.7%増の23億40百万円だった。機械製造販売事業がやや低調だったが、化学工業製品販売事業の好調が牽引し、全体として小幅営業・経常増益だった。親会社株主帰属四半期純利益は特別利益(固定資産売却益4億60百万円)を計上して14.5%増の19億13百万円だった。

 収益認識会計基準適用の影響額として、従来方法に比べて売上高が50億98百万円減少、売上原価が50億91百万円減少、営業利益が6百万円減少、経常利益、税金等調整前四半期純利益がそれぞれ0百万円増加している。売上高への影響額として機械製造販売事業が1億18百万円減少、化学工業製品販売事業が49億79百万円減少している。

 機械製造販売事業は、売上高が75億44百万円(収益認識会計基準適用の影響額として1億18百万円減少、旧基準ベースでは前年同期比16.9%減の76億63百万円)で、営業利益が36.9%減の4億09百万円だった。国内官需向け部品・修理や海外向け機械・部品・修理が低調だった。

 化学工業製品販売は売上高が252億02百万円(収益認識会計基準適用の影響額として49億79百万円減少、旧基準ベースでは前年同期比37.9%増の301億81百万円)で、営業利益が18.1%増の18億21百万円だった。工業材料関連および鉱産関連の建材・耐火物用途向けを中心とした材料、化成品関連の塗料・インキ用途向けの材料、電子材料関連の半導体製造用途向け材料を中心に、全分野が伸長した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が99億60百万円で営業利益が5億28百万円、第2四半期は売上高が120億12百万円で営業利益が12億74百万円、第3四半期は売上高が107億74百万円で営業利益が4億28百万円だった。なお機械製造販売事業は設備投資関連のため、第2四半期(2月~4月)および第4四半期(8月~10月)の構成比が高い傾向がある。

 通期予想は9月2日付で上方修正して、売上高が451億50百万円、営業利益が21年10月期比10.8%増の31億50百万円、経常利益が11.2%増の32億30百万円、親会社株主帰属当期純利益が19.0%増の25億10百万円としている。配当予想も9月2日付で期末3円上方修正して、21年10月期比3円増配の53円(第2四半期末25円、期末28円)としている。

 従来の減益予想から一転して増益予想とした。従来予想に対して、売上高を55億円、営業利益を7億60百万円、経常利益を8億30百万円、親会社株主帰属当期純利益を5億50百万円、それぞれ上方修正した。売上高は、機械製造販売事業が海外向けの一部案件繰り延べなどで従来予想(128億円)を12.5億円下回るが、化学工業製品販売事業は好調に推移して従来予想(265億80百万円)を67.5億円上回る見込みだ。利益面は化学工業製品販売事業の好調が牽引する。

 22年10月期は第12回中期経営計画の最終年度にあたり、世界経済の緩やかな回復を想定し、海外ビジネス拡大を推進する方針としている。第3四半期累計の進捗率は売上高が72.5%、営業利益が70.8%、経常利益が72.4%、親会社株主帰属当期純利益が76.2%である。第4四半期の構成比が高い傾向があることを勘案すれば、通期会社予想はさらに再上振れの可能性もあり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は06年の高値も視野

 株価は上方修正を好感して年初来高値圏だ。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。06年の上場来高値も視野に入るだろう。9月12日の終値は2549円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS251円55銭で算出)は約10倍、今期予想配当利回り(会社予想53円で算出)は約2.1%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS3191円07銭で算出)は約0.8倍、そして時価総額は約268億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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