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SpaceXとT-Mobile、携帯とStarlink衛星を直接通信可能にする計画発表
AC0x01 曰く、 米宇宙企業の SpaceX と米通信キャリア大手の T-Mobile は 26 日、SpaceX が展開する衛星インターネット「Starlink」の第 2 世代衛星 (Starlink V2) を用いて衛星と携帯電話を直接通信させる計画を発表した(T-Mobile のニュースリリース、SpaceX の更新情報、Gigazine の記事、ITmedia News の記事、発表会動画)。
2023 年末までに SMS / MMS とメッセージングアプリで試験サービス開始予定。1 セルあたりの回線速度が 2 ~ 4 Mbps と帯域が狭いため、地上の携帯電話サービスにとって代わるものではなく、インターネットにアクセスできないデッドゾーンをカバーすることが意図されているという。同様の構想は楽天モバイルが出資する AST SpaceMobile 社も発表しているが、こちらはいまだ実用化に至っていない。
T-Mobile では「現行のほとんどのスマートフォンがこの新サービスに対応し、最も人気のある月額プランにこの衛星サービスが無料で含まれる見込み」としており、既存のスマホでもキャリア側が対応すれば、端末買い換えや追加料金無しで利用できそうな雰囲気である。
Starlink V2 は第 1 世代が約 260 kg だったのに対して約 1,250 kg と大型化しており、通信能力が大幅に増強される一方、打ち上げには開発中の新型ロケット Starship が必須となっている。Starship の打ち上げや再使用がすぐに実現するかなどの課題はあるが、Starshipの開発が遅れた場合は Falcon 9 に収まる Starlink V2 mini という代替プランもある。この計画が実現すればインパクトは大きそうである。
イーロン・マスク氏によれば、Starlink V2 は携帯電話基地局をエミュレーションするよう設計されているのだという。地上の基地局とは違い、軌道上を超高速で移動するためドップラー効果の補償など複雑な処理が必要となるが、とにかく動作するとのこと。音声通話に関しては 1 通話当たり 2 キロビット(毎秒)として、同じセル内で同時に最大 2,000 通話が可能だと述べている。
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