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FTXが日本にも上陸! 仮想通貨の復活はどうなる
●6月から日本でもサービス開始
世界3位の大手仮想通貨(暗号資産)取引所のFTXが、2022年6月2日から日本向けのサービス「FTX Japan」を開設し、サービスの提供を開始している。
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2022年2月に日本参入を示唆した後、4月には国内の仮想通貨業者であるLiquid Groupを買収していた。
現在は「Liquid by FTX」と「FTX JP」の2つのプラットフォームを展開しているが、いずれはFTX JPに統合させる予定である。7月18日から大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手を起用したTVCMを放映し、プロモーションにも注力している。
仮想通貨に一時期の勢いがなくなりつつある今、FTXは存在感を示せるだろうか?
●何かと話題を作ってきたFTX
FTXは2019年5月、バンクマン=フリード氏とゲイリー・ワン氏によって設立された。
仮想通貨現物取引量は世界3位、デリバティブ取引でも5位に入るなど、新興勢力でありながら、存在感を示している。
日米の他、オーストラリアやシンガポール、韓国などでも取引を開始している。2022年3月にはテニスの大坂なおみ選手がFTX株を取得し、報酬を仮想通貨で受け取ることが話題になった。
2022年6月にはロビンフッド買収報道もあった。買収については双方ともに否定しているが、CEOのフリード氏はロビンフッド株式の約7%を取得している。
●仮想通貨の復活は?
一時は1BTC=7万ドル台を記録するなど、バブル状態だったビットコインを始めとする仮想通貨は、冬の時代に入っている。
ウクライナ危機、資源高騰による電力不足、米国の利上げなど仮想通貨を取り巻く環境は終わりの見えない厳しさである。
だがフリード氏は、仮想通貨の危機は収束しつつあるとインタビューで述べている。FTXの利益は昨年とほぼ同じように推移していることや、FTXが市場でシェアを拡大していることを、その根拠としている。
フリード氏は以前から法規制の重要性を指摘しており、日本の仮想通貨市場を「高度に規制された市場」と評価している。
当面は世界景気のリセッション懸念や、インフレも重なり、苦しい状態が続くかもしれない。だがフリードマン氏の主張するような信頼ができる仮想通貨市場を構築すれば、再び上昇するだろう。その中心にFTXがいる可能性もあるだろう。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)
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