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英国・ロンドン、ワクチン由来ポリオウイルスの感染が拡大か
英国健康安全保障庁 (UKHSA) は 22 日、医薬品医療製品規制庁 (MHRA) との共同調査によりノースロンドン及びイーストロンドンの下水サンプルからポリオウイルスを検出したと発表した(プレスリリース、BBC News の記事、Sky News の記事、Ars Technica の記事)。
定期的な調査で年 1 ~ 3 件のワクチン様ポリオウイルスが検出されるのは普通だが、検出は常に一度限りであり、再び検出されることはなかったという。このような現象は海外で経口生ポリオワクチン (OPV) を摂取した個人が帰国または訪英し、一時的にワクチン様ポリオウイルスの痕跡が便に含まれることが原因だ。今回の調査では遺伝的に密接な関連を持つ複数のウイルスが 2 月~ 5 月に下水サンプルから検出されたため、調査が続けられている。
ウイルスは現在、ワクチン接種が完全でない人に麻痺などの深刻な症状を引き起こす可能性もあるワクチン由来ポリオウイルス2型 (VDPV2) に分類されている。VDPV2 の検出はノースロンドンとイーストロンドンで個人間の感染が広がっていることを示唆する。現時点で関連付けられた麻痺の症例は報告されていないが、調査は市中感染の有無を確認するのが目的だ。
英国で最後にポリオの自然感染が確認されたのは 1984 年であり、2003 年にポリオ根絶を宣言した。ロンドン市民の大半はポリオの完全な免疫を持っているが、5 歳以下の子供はワクチン接種が完了していないこともあるので、国民保健サービス (NHS) が保護者への連絡を開始するとのことだ。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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