NASA の宇宙飛行士、ソユーズで国際宇宙ステーションから地球に無事帰還

2022年4月3日 16:39

印刷

記事提供元:スラド

国際宇宙ステーション (ISS) の第 65 次長期滞在クルー 3 名が 3 月 30 日、ソユーズ MS-19 で地球に無事帰還した(NASA のブログ記事 [1][2]The Verge の記事Ars Techinica の記事)。

パラシュートでカザフスタンの草原に着陸したのはロスコスモスのピョートル・ドゥブロフ宇宙飛行士とアントン・シュカプレロフ宇宙飛行士、NASA のマーク・ヴァンデハイ宇宙飛行士の 3 名。ドゥブロフ宇宙飛行士とヴァンデハイ宇宙飛行士は 2021 年 4 月 9 日から ISS に滞在しており、合計 355 日の連続滞在となる。ヴァンデハイ宇宙飛行士の ISS 連続滞在日数はスコット・ケリー宇宙飛行士の 340 日を 15 日上回り、米国の宇宙飛行士の連続宇宙滞在日数として最長記録となった。ロシア・旧ソ連の複数の宇宙飛行士は宇宙ステーション「ミール」でこれよりも長い連続滞在をしているが、ISS 連続滞在日数ではドゥブロフ宇宙飛行士がロシアの宇宙飛行士で最長となる。

今回の帰還にロシアのウクライナ侵略による地政学的問題は影響しなかったようだ。帰還に先立って行われた ISS コマンダー引継ぎセレモニーでシュカプレロフ宇宙飛行士は新コマンダーとなるNASAのトム・マーシュバーン宇宙飛行士に象徴的な ISS の鍵を渡し、地球上では問題があっても軌道上では一つのクルーだと述べている。カザフスタン到着後、ヴァンデハイ宇宙飛行士は米国・ヒューストンの自宅へ、ドゥブロフ宇宙飛行士とシュカプレロフ宇宙飛行士は訓練基地のあるスターシティへ向かったとのことだ。 

スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 地球 | 国際宇宙ステーション | 軍事 | サイエンス | 政治 | 宇宙 | NASA

 関連ストーリー:
OneWeb、ライバル SpaceX のロケットで打ち上げ再開へ 2022年03月24日
ロスコスモス総裁、OneWebが非軍事確約&英政府撤退なければ打ち上げないと恫喝 2022年03月03日
ロスコスモス総裁、「ロシアとの協力なしにISSは維持できない」と米国を恫喝 2022年02月28日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事