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ソロス氏のリビアン株取得、相場の転換点になるか!?
●ソロス氏がリビアン株を大量取得
ロイター通信などによると、米国の著名な投資家ジョージ・ソロス氏が、2021年10月-12月期に米電気自動車(EV)新興メーカーであるリビアン・オートモーティブの株を、約2000万株近く保有していることが報告書で分かったと言う。
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リビアンは、2021年11月にナスダックに上場し、EVの最大手テスラを追撃する存在として、注目されていた。時価総額は一時10兆円を記録し、フェイスブック以来の大規模のIPOだった。
その後サプライチェーンの制約で、生産台数が目標値に届かないことが発覚し、株価を大幅に下げていた。
ソロス氏がリビアン株を取得したことで、再び注目が集まり、テスラだけでなく他のEV企業への投資も活発になるのだろうか?
●ジョージ・ソロス氏とは?
ジョージ・ソロス氏は、ハンガリー・ブタペス出身のユダヤ人投資家だ。ナチス・ドイツの迫害を受け、その後ソ連に占領された母国を逃れ、イギリスに渡った。
その後米国に渡り、ジム・ロジャースとともにファンドを設立する。独立後の1992年にポンドの空売りを仕掛けて、約10億ドルの利益を得て、当時のERM体制を変えさせた。イングランド銀行を負かした男として、歴史に名を刻んでいる。
純資産は86憶ドル(約9900億円)になり、ウォーレン・バフェット、ジム・ロジャースと並び、世界3大投資家と言われている。
●相場の転換点なのか?
リビアン株はソロス氏の取得が発覚してから、約10%株価が上昇した。それでも、昨年の最高値からは約3分の1の値に留まっている。
ソロス氏はリビアン株を取得する一方で、アマゾンやアルファベットなどに連動するETFを売却していることが報告書で判明。他の著名な投資家もハイテク株の持ち株比率を減らしていることが明らかとなっている。
コロナ禍で利益を上げ、投資家からの人気も高く、株価も暴騰してきたハイテク株だが、著名投資家の動きを見ると、1つの転換点を迎えているように見える。
ハイテク株が、EVやメタバースなどに置き換わる可能性があり、ソロス氏ら著名投資家の一挙手一投足に注目したい。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)
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