【どう見るこの株】キャンディルは下値固め完了、22年9月期はコロナ禍の影響が和らいで大幅増益予想

2021年12月20日 08:01

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

キャンディル<1446>(東1)は建物のライフサイクルサポート企業として、修繕・改修・維持・管理などの建築サービス関連事業を展開している。22年9月期はコロナ禍の影響が徐々に和らぎ、新築住宅などの事業環境が好転して増収・大幅増益予想としている。

キャンディル<1446>(東1)は建物のライフサイクルサポート企業として、修繕・改修・維持・管理などの建築サービス関連事業を展開している。22年9月期はコロナ禍の影響が徐々に和らぎ、新築住宅などの事業環境が好転して増収・大幅増益予想としている。[写真拡大]

【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】

 キャンディル<1446>(東1)は建物のライフサイクルサポート企業として、修繕・改修・維持・管理などの建築サービス関連事業を展開している。22年9月期はコロナ禍の影響が徐々に和らぎ、新築住宅などの事業環境が好転して増収・大幅増益予想としている。成長戦略としてストック型収益や手数料ビジネスも加えた強固な収益基盤の構築を目指す方針だ。収益拡大を期待したい。株価は地合い悪化も影響して年初来安値圏でモミ合う形だが下値固め完了感を強めている。調整一巡して出直りを期待したい。

■建物のライフサイクルサポート企業

 建物に関する様々なストレス(問題・不満)を、修繕・改修・維持・管理サービスで解消する建物のライフサイクルサポート企業である。主要取引先は住宅・建設関連の大手である。

 住宅市場・商業施設・オフィス市場を対象とする建築サービス関連事業として、住宅建築途中で発生する傷の修復を行うリペアサービス、住宅引き渡し後のアフター定期点検を行う住環境向け建築サービス、商業施設の内装工事や大手家具メーカーIKEAの日本国内での家具組み立てサービスを行う商環境向け建築サービス、メンテナンス材料などの商材販売、新規事業として光触媒コーティングなどを行う抗ウイルス抗菌サービスを展開している。

 成長戦略としては、内装施工などのフロー型収益だけでなく、ストック型収益や手数料ビジネスも加えた強固な収益基盤の構築を目指し、自社サービスのノウハウを収益化するフランチャイズビジネスの拡大を推進する。さらに21年8月には、住宅事業者と住宅オーナーを結び、生涯顧客化の実現を支援するクラウドサービス「ツナゲルクラウド」の本格販売も開始した。

■22年9月期はコロナ禍の影響が和らいで大幅増益予想

 22年9月期連結業績予想は、売上高が21年9月期比4.5%増の117億27百万円、営業利益が4.1倍の2億61百万円、経常利益が6.6倍の2億41百万円、親会社株主帰属当期純利益が72百万円の黒字(21年9月期は72百万円の赤字)としている。配当予想は21年9月期と同額の6円(第2四半期末3円、期末3円)である。

 サービス別売上高の計画は、リペアサービスが8.6%増の45億02百万円、住環境向け建築サービスが0.5%増の30億06百万円、商環境向け建築サービスが2.9%増の32億71百万円、商材販売が6.0%増の7億02百万円、抗ウイルス抗菌サービスが1.7%増の2億44百万円としている。

 コロナ禍の影響が徐々に和らぎ、新築住宅などの事業環境が好転して増収・大幅増益予想としている。収益拡大を期待したい。

■株価はモミ合い上放れの動き

 株価は地合い悪化も影響して年初来安値圏でモミ合う形だが下値固め完了感を強めている。調整一巡して出直りを期待したい。12月16日の終値は508円、時価総額は約54億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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