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現在のEV車に適合する条件
Photo: EV車に必須の給電装置が余裕で設置可能な家屋が必要 ©sawahajime [写真拡大]
●現在のEV車の基本性能を認識すべき
突然我々の想像を超える位の「極端な技術革命」でも起こって、「電源事情の大変革」と「車載電池革命」でも起こらない限り、常識があれば、「“EV車”が“内燃機関搭載車”に置き換わる」事が決して無い事は、薄々判っているはずだ。
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内燃機関の技術レベルが低い故、EV車へ無理やり土俵の変換を図った中国が、産業用の電力ですら不足しているのが現実だ。
EV車が注目される以前の時代ですら、夏の甲子園を家でTV観戦する際のクーラー稼働だけでも、「電力逼迫」が絶えず懸念されていた。
「一戸建て家屋に居住する家族が4日も5日も生活出来るだけの電力でフル充電」しても「僅か300~400kmしか走れないEV車」に置き換えて、どうする積りなのか?
●電力事情を客観視すれば
「有り余る電力」を背景にして、「半ば強制的」にEV車を推進したいなら、現在稼働停止中の原子力発電所を全て再稼働。さらに旧式の石炭火力発電所の置き換えに、新規に原子力発電所を設置し、最新の石炭火力発電所も増設しなければ、「ガソリン車の燃料」に相当する「EV車を充電する電気」を潤沢に供給する事は不可能だ。
電気料金の「高騰化」ですら日常生活には致命的なのに、それ以前の喫緊の課題である、価格問題以前の「電力不足」問題が深刻なのだ。
「脱炭素」にどれ程貢献出来るかも不確かなEV推しで、国家の経済がズタズタになって、国民生活が疲弊しては全く意味ない事である。
●EV車に不可欠なバッテリーの危険性
中国では、エレベーター内で電動バイクが突然火を噴いたり、販売店で展示中の電動バイクが突然発火する映像がTVで報道されたが、最近は珍しくも無く、ニュースの価値すらない。
携帯電話の小さなバッテリーや、予備に持っているモバイルバッテリーでも、時々発火した場面が映像で流れるが、結構大変な事になっている。
それ故、以前から航空機には、ムービーやカメラの予備バッテリーは、無人の貨物室で発火すれば誰も気づかない為に、預ける荷物には入れずに機内に持ち込む必要があった。
某メーカーの携帯電話の発火事故が多発した事があったが、結果として、その銘柄の携帯電話は当時、航空機内持ち込みも不可となった。
現在、その携帯電話メーカーは機種ネームだけを名乗り、メーカー名は世界中で唯一、日本だけは電話本体の何処にも書かれていない。
●EV車に適合する家庭像
EV車保有に拘るなら、「超高級マンションで複数の専用駐車スペースを確保されている」物件を保有しているか、カーポート付レベルの小規模戸建てでは無くて、本格的な「庭付き一戸建て」邸宅で、「複数車両保有に十分な駐車スペース」が確保されている必要があるのではないだろうか。
加えて、「CO2排出に拘る」なら、「発電時にCO2排出が伴う電力会社からの電力」では無くて、「建屋屋上等にソーラー発電施設」を備えた住まいである必要がある。そんな階層以外は、EV車を保有するのは再考した方が良いだろう。
ついでに、一戸建ての立派な家を持っている方々に嫌味をいえば、「発火事故が皆無の国産EV車以外」の外国製EV車を、興味半分に購入検討しているのなら、「発火しても延焼しない車庫」が必須条件だろう。
初期のテスラは、パナソニック製のバッテリー搭載だったから、安心して充電しながら就寝出来ただろうが、最近追加された中国生産のモデルなんぞは、筆者なら怖くて自宅で充電はしたくない。
先ずは、発火事故の恐れが無い、安定した性能のバッテリー実現が課題だろう。(記事:沢ハジメ・記事一覧を見る)
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