【どう見るこの株】プロパティエージェントは調整一巡、22年3月期増収増益予想

2021年10月18日 07:35

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

プロパティエージェント<3464>(東1)は不動産開発販売事業やプロパティマネジメント事業を展開している。22年3月期は販売戸数増加などで増収増益予想としている。収益拡大基調を期待したい。株価は9月の上場来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが、調整一巡感を強めている。

プロパティエージェント<3464>(東1)は不動産開発販売事業やプロパティマネジメント事業を展開している。22年3月期は販売戸数増加などで増収増益予想としている。収益拡大基調を期待したい。株価は9月の上場来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが、調整一巡感を強めている。[写真拡大]

【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】

 プロパティエージェント<3464>(東1)は不動産開発販売事業やプロパティマネジメント事業を展開している。22年3月期は販売戸数増加などで増収増益予想としている。収益拡大基調を期待したい。株価は9月の上場来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが、調整一巡感を強めている。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■不動産開発販売やプロパティマネジメントを展開

 自社ブランド「クレイシア」シリーズを中心に資産運用型投資用マンションなどの開発・販売を行う不動産開発販売事業、賃貸管理・賃貸仲介・建物管理サービスを提供するプロパティマネジメント事業、および不動産クラウドファンディング事業を展開している。

 20年8月には不動産開発販売事業の一部として、ノンアセット事業となる新事業の中古収益不動産マッチング事業「スマートセカンド」を立ち上げた。当該事業で中期的に売上高300億円~400億円規模を目指す。21年1月にはDX推進に向けてアヴァントを子会社化した。21年6月にはファーストキャビンHDとの業務提携および出資を発表した。

■22年3月期増収増益予想

 22年3月期の連結業績予想は、売上高が21年3月期比23.5%増の340億円、営業利益が2.7%増の21億50百万円、経常利益が2.7%増の18億40百万円、親会社株主帰属当期純利益が1.7%増の11億90百万円としている。配当予想は21年3月期と同額の26円(期末一括)としている。

 販売戸数の増加などで増収増益予想としている。売上高の計画は不動産開発事業が23.7%増の332億円、プロパティマネジメント事業が17.8%増の8億円としている。販売計画は投資用マンション「クレイシア」シリーズ等510戸(21年3月期は429戸)、中古収益不動産360戸(同232戸)、居住用コンパクトマンション「ヴァースクレイシア」シリーズ等100戸(同105戸)、その他マンション80戸(同63戸)、合計で1000戸程度、および都市型アパート「ソルナクレイシア」シリーズ7棟~9棟の見込みとしている。

 第1四半期は売上高が87億41百万円、営業利益が7億81百万円、経常利益が7億13百万円、親会社株主帰属四半期純利益が4億88百万円だった。前期末から連結財務諸表を作成しているため前年同期の非連結業績との比較で、売上高は51%増収、営業利益は55%増益、経常利益は58%増益、純利益は54%増益と大幅増収増益だった。不動産開発販売事業が新事業である投資用(中古)の寄与で53%増収と伸長した。通期ベースでも収益拡大基調を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は9月の上場来高値圏から利益確定売りで一旦反落したが、調整一巡感を強めている。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。10月15日の終値は2736円、時価総額は約199億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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