【どう見るこの株】スマレジは戻り試す、22年4月期は上振れ余地

2021年10月12日 15:56

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

スマレジ<4431>(東マ)は高機能クラウド型POSレジシステムを展開している。22年4月期は積極的なマーケティング投資で減益予想としているが、コロナ禍の影響が和らぎ、サブスクリプション収益の積み上げで上振れ余地がありそうだ。

スマレジ<4431>(東マ)は高機能クラウド型POSレジシステムを展開している。22年4月期は積極的なマーケティング投資で減益予想としているが、コロナ禍の影響が和らぎ、サブスクリプション収益の積み上げで上振れ余地がありそうだ。[写真拡大]

【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】

 スマレジ<4431>(東マ)は高機能クラウド型POSレジシステムを展開している。22年4月期は積極的なマーケティング投資で減益予想としているが、コロナ禍の影響が和らぎ、サブスクリプション収益の積み上げで上振れ余地がありそうだ。登録店舗数が増加基調であり、積極的な事業展開で中期成長を期待したい。株価は8月の上場来高値圏から急反落の形となったが、利益確定売り一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■高機能クラウド型POSレジシステム「スマレジ」を展開

 高機能クラウド型POSレジシステム「スマレジ」を展開し、小売業、飲食・サービス業の中規模店舗チェーン(2~39店舗)をメインターゲットとしている。

 22年3月期第1四半期末時点の登録店舗数は10万192店舗(無料プラン7万9312店舗、有料プラン2万880店舗で有料店舗率は20.8%、当月の取引が存在するアクティブ店舗は2万6101店舗でアクティブ店舗率は26.1%)となった。長期ビジョンではアクティブ店舗数30万店舗を目指すとしている。

 マーケティング投資への集中投下を実行するため当面は費用が先行するが、アクティブ店舗数の増加と顧客単価向上を推進する。またHRサービスとしてスマレジ・タイムカードの成長も加速させる方針だ。

■22年4月期減益予想だが上振れ余地

 22年4月期業績(非連結)予想は、売上高が21年4月期比20.4%増の40億01百万円、営業利益が29.7%減の5億94百万円、経常利益が29.7%減の5億95百万円、当期純利益が28.8%減の4億15百万円としている。登録店舗数の増加で売上面は順調だが、テレビCMなど積極的なマーケティング投資(21年4月期比2.6倍の6億92百万円を計画)で減益予想としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比28.7%増の9億20百万円となり、営業利益が67.4%増の2億32百万円、経常利益が60.1%増の2億22百万円、四半期純利益が58.4%増の1億49百万円だった。サブスクリプション収益(クラウドサービス月額利用料)が順調に積み上がり、クラウドサービス関連機器販売も伸長して大幅増収増益だった。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高23.0%、営業利益39.1%である。21年6月に開始したTVCMなど第2四半期以降に積極的なマーケティング投資を実行するため減益予想としているが、コロナ禍の影響が和らぎ、サブスクリプション収益の積み上げで通期予想に上振れ余地がありそうだ。登録店舗数が増加基調であり、積極的な事業展開で中期成長を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価(21年9月1日付で株式2分割)は8月の上場来高値圏から急反落の形となったが、利益確定売り一巡して戻りを試す展開を期待したい。10月11日の終値は3510円、時価総額は約687億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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